堪え忍んで生きてきた・・・

という患者さんの多くが
切られるのが怖くて肛門科を受診できなかった

と言われます。
女性の場合
出産の時にオシリが腫れて
座れないくらい痛かったり
人によったら
出産の痛みよりも痔の痛みの方がひどかった

と言われることも多いです。
そして
その時に肛門科受診を勧められるどころか
スグに切られるから肛門科には行かんとき
とアドバイスされることも多いようです

うーん・・・
確かに当たってるかも・・・

だって切ってる先生、多いですから

ある意味、正解かもしれません。
以前のブログでも書きましたが
肛門科には悪い奴がいっぱいいて
スグに切るから
ちゃんと選んで受診せなあかん
と患者さんにアドバイスしている内科の先生がおられます。
その詳しい話はコチラ↓
肛門科には悪い奴がいっぱい!?
悪い奴かどうかは道徳的な問題なので
私には分かりませんが

医学的に手術が必要ないのに
手術をしているケースは多いように感じますね

うちの施設は自由診療なので
他の肛門科を受診してから
セカンドオピニオンで来られる患者さんが多いです。
手術が必要と言われた患者さんを見てみると
ぜーんぜん手術なんて必要ない

というケースや
中には
ん?
痔なんて無いんだけど・・・

というケースまであります。
肛門科って特殊なので
診察も慣れないと小さな穴の中はよく見えません。
ある程度、修練が必要です。
だから専門外の先生にとったら
診察も難しいと思うのです。
私たち肛門を専門にしている人間と
診断が違うことは多々ありますし
違ってても仕方ないかな・・・
とも思います

何もかも同じだったら専門って何?ってなりますよね

私たちの存在意義も無くなります

だから肛門科を受診するなら
なるべく専門性の高い先生を選んで受診されることをオススメします。
色々な科を掲げていたり
肛門科をついでにやっている先生よりも
肛門科だけをやっていたり
肛門を得意とする先生にかかるほうが
良心的な治療が望めると思います。
最近では産婦人科の先生が
ついでに肛門科を掲げているケースを見かけますが
肛門鏡診察をしていないことが多く
中は見てもらっていない
あるいは
診断と治療が的外れ
であることが多いです。
穴の場所は近いですが
診療科としては全く別の分野となります。
だからちゃんと肛門科の先生にかかてくださいね。
それにね
このブログで何度も書いていますが
手術が必要なケースは本当に少ないです。
うちの診療所での手術率は5%以下です。
痔のほとんどは手術せずに治ります

だから怖がらずに受診して欲しいです。
初期の痔であれば
手術せずに便通を直すだけで
薬さえ使わずに治ってしまうことが多いです。
便通を直さずに薬だけ使っていても完治しません

だから
痔の根本治療は手術でも薬でもなく
痔になった原因である便通を直すこと
なんです。
スグに切らないので
気軽に受診して欲しいです

それにね
手術がいやだったら受けなければいいんです。
それも含めて
患者さん自身が決めていいんですよ

だってあなたのオシリのことでしょう?
自分で決めていいんです。
自分の希望を言っていいんです。
もしも手術と言われて納得できなければ
別の肛門科を受診してもいいんです。
手術はオシリを傷付ける行為
治療の最終手段
だから安易に決めないで下さいね!
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ボール遊びがちょっと
出来るようになりました

ボール遊びがちょっと
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