どういうことか分かります?
肛門周囲膿瘍になって切開して膿を出してもらったけど、いつまでもずっと膿がダラダラ出る
あるいは
膿を出してもらったけど痛みが全然取れないし、膿もじわじわ出てる
という状態です。
この場合、2つのケースがあります。
一つ目は
ちゃんと切開できていて中に溜まっている膿が出てきている
あるいは
感染がずっと持続してるから膿が出続けている
というものです。
これはちゃんと切開排膿が行われているので心配ありません。
痛みがないことも多いです。
溜まってる膿の逃げ道を作るために切開したわけです。
奥で、中で溜まってないので大丈夫です。
ただずっと膿が出るのでナプキンを当てるなど対処が必要です。
不快であれば痔瘻根治手術を受けて治すしかありません。
二つ目は
適切に切開排膿が出来てないから膿が出きってない
というものです。
これは残念ながら再度、切開排膿が必要になります。
切開創が小さかったり、膿の溜まりに十分に到達してなかったりして、まだ奥に膿が溜まっているため痛みを伴うことが多いです。
中には
切開して膿を出してもらったけど、ちっとも楽にならない(>_<)
と言ってセカンドオピニオンで来られる患者さんもいます。
この「切って膿を出す」という一見簡単そうな行為。
実は奥が深くて難しいことも多々あります^_^;
膿が溜まっている場所を的確に診断し、それに到達するようにメスを入れ、ちゃんと膿が出るようにしっかりと切開創を作らなければならないんです。
難しい症例ほど肛門科医の腕の見せ所です。
専門かどうかで出来映えが分かれるところでもあります。
院長が同じような記事を書いてます↓
「前医の常識が垣間見える」
院長の外来には
外科で切開してもらったけど治らない・・・
という患者さんがたくさん来てます^_^;
切開創が小さすぎてふさがってしまって中にまた膿が溜まっている
という場合もありますし
膿が溜まっている場所が深くて、そこまで到達できていない
という場合もあります。
いずれにしても適切な切開排膿をするのは経験と技術が必要です。
できるだけ肛門を専門にしている、肛門科のことを一生懸命やっている先生を探して受診して下さいね。
肛門科の先生を探す時はコチラも参考にしてみてください↓
「肛門科専門医の探し方」
「専門医なら安心?誰でもいい?」
「本業か副業か」
切開しても膿が出てるという場合
2つ考えられることがあります
切開が適切に出来ていない場合は
もう一度、切開が必要になるかもしれません
なるべく肛門を専門にしている先生にかかってくださいね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬にも肛門周囲膿瘍があるそうです
ラブは大丈夫みたいです^_^;
犬にも肛門周囲膿瘍があるそうです
ラブは大丈夫みたいです^_^;