ってわけじゃありません^_^;
押し込んだら余計に腫れて痛くなる痔もあります。
その代表が血栓性外痔核です。
セカンドオピニオンで来られる患者さんの中に、
救急外来を受診して、診察の時に肛門の中に押し込まれてから余計に腫れて痛くなった・・・
と言って来られる人がいます。
そのほとんどが血栓性外痔核でした。
これ、押し込んだら刺激で余計に腫れ上がって、痛くて動けなくなる人もいます。
だから基本的に、そーっとして触らないようにするのがベスト。
以前のブログにも書きました。
血栓性外痔核について知らない方は是非、読んで下さいね。
「血栓性外痔核」の詳しい解説はコチラ↓
「消えてなくなる痔」
「オシリの風邪?!」
「押し込んではいけない痔?!」
「オシリの血豆はなぜ出来る?!」
「『痔=手術』じゃない!」
「見なきゃ・診なきゃ分からない」
救急外来は受診する時間帯にもよりますが、何科のドクターが待機しているのか分かりません。
当然、肛門の専門医でないことがほとんどでしょう。
だから血栓性外痔核と脱肛や嵌頓痔核(かんとんじかく)の判別が出来ていません。
血栓性外痔核なのに「ひどい脱肛」と診断を受けている患者さんが多かったです。
脱肛と血栓性外痔核は違いますよ。
全然別の疾患ですからね。
当然、対処法も治療も違ってきます。
だけど専門外のドクターだと分かりませんよね^_^;
仕方ないと思います。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬の痔は見たことありませんが
ラブが痔になったら分かるかな?
治療もうちで出来るかな?
犬の痔は見たことありませんが
ラブが痔になったら分かるかな?
治療もうちで出来るかな?
血栓性外痔核は痔がない人にも突然出来ることがありますから、誰でもなる可能性がある痔です。
ところが嵌頓痔核(かんとんじかく)は、元々、イボ痔(痔核・脱肛)を持っている人がなります。
たまにイボ痔に気付いてない人もいますけどね^_^;
痔核内に血栓が出来て、腫れ上がってしまうんです。
トイレで頑張ったら腫れた-!
とか
いつもなら脱出した痔核を手で押し込んだらすぐに入るのに、今日は入らなくて、どんどん腫れてきたー!
とか
長時間立ったり歩いたりしていたら、なんとなーくオシリのあたりが重だるいような、熱いような感じがして、トイレに行ってオシリを触ると大きく腫れていた
とか
普段からイボ痔(痔核・脱肛)を持っている人がなる病気です。
だから何も突然、大きなイボ痔(痔核・脱肛)が出現したわけじゃないんですよ^_^;
この嵌頓痔核、スッゴク痛いんですよ(;。;)
歩けない・・・
言葉も出ない・・・
何も口に出来ない・・・
という状態で来られた患者さんもおられましたね。
妊婦さんも多かったです。
今スグ手術して下さい!
って懇願された患者さんもいました(;。;)
それくらいつらいってことです。
でもね。
どんなに腫れていても2週間くらい経つと腫れがひいて楽になってきます。
だから慌てて手術を受けなくてもいいんですよ(*^_^*)
もちろんその間、
地獄の痛みを我慢しろ!
って言うわけじゃないですよ^_^;
ちゃんと痛みを緩和させるような手段を持ってます(^_^)v
色々な治療がありますが、私は基本的にオシリを温めてもらいます。
お風呂にゆっくり浸かる
カイロを当てる
など、何でもいいです。
とにかくオシリを温めてもらいます。
そして痛み止めの軟膏や注入軟膏を使ったり、最近では漢方薬を使うことが多いですね。
飲んでもらうだけでなく、漢方薬の湿布を作って、しばらく患部に貼り付けるんです。
そうしたら15分くらいで
痛みが楽になってきた・・・
と患者さんに喜んでもらっています。
歩いて診察に来れなかった人でも、歩いて帰れます(^_^)v
特に妊娠中は手術も出来ない、薬も出来るだけ使いたくないので、
この漢方薬湿布、多用しています。
今まで、たくさんの妊婦さんに対して治療を行ってきましたが、
皆さん、無事に出産を終えられ、ひどかった腫れも時間と共にしぼんでいきました。
だから慌てたり悲観する必要はありません(*^_^*)
でも、対処法を誤るとかえって症状を悪化させてしまいます。
だから診断が大切!
あなたは出てるモノは何でも押し込めばいい!
って思っていませんか?
押し込んだら余計に腫れて痛くなってませんか?
それって本当に押し込んだ方がいい痔ですか?
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