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切れ痔は分かりやすく言うと「肛門の怪我」です。
硬い便が通るときに肛門の中が傷ついた状態です。
肛門は便の通り道なので、当然、傷にも便が付きます。
毎日出ていても便が残っていたら、
残った便が傷に入り込んでしまいます。
そうなると傷がなかなか治らないですし、
炎症を起こして傷や傷の周りが腫れたり、硬くなったりします。
膝などを擦りむいて怪我したあとがつっぱって治る経験ありませんか?
傷跡ってつっぱっていて硬いですよね?
肛門の中でも同じことが起こります。
治ったところはつっぱるんです。
だから切れ痔を繰り返していると、
どんどんつっぱって伸びの悪い肛門になったり、
それがエスカレートすると物理的に肛門が狭くなってしまいます。
そのような状態を
「肛門狭窄症」
と言います。
「こうもんきょうさくしょう」と読みます。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
犬のようちえんでは大きなワンコとも仲良し
体力のあるラブは激しく遊びます^_^;
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肛門の伸びが悪くなったり、
肛門自体が狭くなると細い便しか出なくなってきます。
物理的に穴が小さいわけですから、
その穴よりも大きな便が出たら切れてしまいます。
穴が小さいと簡単に切れるんです。
切れやすい肛門になってしまうんです。
硬い便が出ると痛いので、
薬を飲んで軟らかい便を出そうとします。
そうすると出すのは楽なんですが、
オシリの穴はどんどん縮こまって小さくなっていきます。
本当に狭くなってしまうと軟らかい便でも出しにくくなったり、痛みや出血を伴うようになります。
そうなってから初めて肛門科を受診される人もいます。
お聞きすると何年も、何十年も前から肛門が切れて痛みや出血があったとのこと。
でも、市販の薬を使えば1~2週間で良くなるから、痛くなるたびに薬でごまかしてきたというケースが多いです。
便がだんだん細くなってきたなあ~と気付いてはいても、薬を飲めば便は一応出るし、その場さえしのげれば、わざわざ肛門科へ行こうとは思われなかったようです(; ;)
切れ痔を繰り返している人のオシリは、肛門の周囲に「見張りイボ」と呼ばれる皮膚の突起物があったりするため、中をわざわざ診察しなくても分かるんですよね^_^;
その突起物をイボ痔だと思い込んでいる人も多いですね^_^;
「イボ痔じゃなくて切れ痔です」
っていうと
「え~っ?!ずっとイボ痔が痛いのだと思ってた!」
とビックリされます。
出ているものは何でも「イボ痔」って思っちゃうみたいです^_^;
イボ痔だと思って受診したら切れ痔だったというケースも多いです。
だから思い込みは危険!
たかが切れ痔、されど切れ痔です。
ちょっと切れて痛いくらいだから大丈夫!
薬つければすぐに治るし~
と思わずに、狭くなる前に肛門科を受診して欲しいです。
ちゃんと便通を直せば切れなくなります。
切れやすい肛門になる前に手を打ちましょう。
大切なのは「治療」ではなく「予防」です。
痔は便通の結果です。
だから本当の根本治療は手術でも薬でもなく便通を直すことです(*^_^*)
あなたは切れ痔を繰り返してませんか?
すぐに治るからって放置してませんか?
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