公道を走れる国産レーシングカーとして注目を集めながら、約200台で生産中止となった幻の名車「トミーカイラZZ(ジー・ジー)」が、京都大発のベンチャーの手で電気自動車(EV)として生まれ変わり、2日、お披露目された。重さは軽自動車より数十キロ軽い640キロ。かつての名車の売りだった軽快な走りを再現した。

 京大の支援で今春発足したEV開発会社「グリーンロードモータース」が、トミーカイラを開発した富田義一さん(65)を招き、残っていた試作車を改造。今後は年100台を目標に受注生産する。

 価格は680万円。最高時速150キロ、4時間の充電で約100キロの距離を走れる。

 トミーカイラは1997年に売り出され、業界雑誌の年間人気投票で2位になるなど注目された。だが、法規制の強化で、海外で製造して逆輸入する手法が難しくなり、生産中止に追い込まれた。この日、富田さんは「思い入れたっぷりにつくったこの車で、もう一度挑戦できるのがうれしい」と語った。

 日本自動車工業会がまとめた2010年上半期の国内自動車メーカーの海外生産は、前年同期比51.1%増の約641万1259台と上半期では過去最高の台数になった。国内生産は約484万台で、海外生産の比率は57%に達した。

 これまでの上半期の最高はリーマン・ショック前の08年で、623万2099台。09年は各社とも在庫調整を進めたため、10年はアジア、欧州、北米、中南米、アフリカ、大洋州の全地域で前年同期を上回った。中でも、米国での生産が同71.3%増の138万4594台へ回復。アジアも54.3%増の333万6984台と大幅に伸び、全体を押し上げた。

 海外生産は07年1~12月に初めて国内生産を上回り、09年には海外生産比率が56%にまで高まった。日本市場が縮小しているのに対し、需要が急拡大している中国やタイなどアジアの新興国での生産が大きく伸びているためだ。
 地図情報大手のゼンリン(北九州市)が発表した2010年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比7.9%増の254億円、純利益が5.9倍の7億円だった。カーナビや携帯電話向けの地図情報の売れ行きが好調で、売上高は中間決算では過去最高だった。

 国内シェア7割を握るカーナビ向け地図情報の売り上げは13%増。エコカー関連の減税や補助金の効果が出た。携帯電話向け地図情報も27%増だった。