ダイムラーの日本法人は、2人乗りの小型車「スマート」に板チョコのデザインをあしらった限定車を発売した。デザインはお菓子やアイスなどをモチーフにしたアクセサリーで人気の「Q—pot.」が手がけた。内装にもチョコをイメージした部品をふんだんに取り入れている。希望小売価格は236万円(税込み)で、3月13日まで販売する。
 1月の国内新車販売ランキングは、ホンダの小型車「フィット」が3年1カ月ぶりにトップに立ち、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」は1年8カ月ぶりに首位を明け渡した。フィットに追加されたHVが販売を押し上げた。

 フィットは1万4873台、2位はダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」で1万4209台、プリウスは前年同月より4割近く落ち込んで1万3711台と3位だった。

 低燃費のプリウスはこれまで、原油高や節約志向を追い風に他車種を圧倒してきた。ホンダはHV「インサイト」で対抗したがかなわず、昨年10月、フィットシリーズにHVを追加。価格をHVで国内最低の159万円(税込み)からとしたことも支持され、フィットの1月の販売台数の半分強をHVが占めた。

 ランキングは日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が4日発表した。小型車や軽自動車が上位に並び、消費者の低価格・低燃費志向を浮き彫りにした。
 トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」が2年連続の1位になった2010年の国内の新車販売ランキング。プリウスはトヨタ「カローラ」が1990年に打ち立てた記録を抜いた。20年間で高額なセダンは上位から姿を消した。「失われた10年」を経て、主流はHVや安価な小型車に移った。

 カローラが最も売れた90年はバブル経済の末期。日経平均株価は一時3万8千円を超えた。当時の新車販売ランキング(軽自動車除く)の上位には200万~300万円以上と比較的高額な「マーク2」「クラウン」も入った。

 トヨタは80年代に「いつかはクラウン」というキャッチコピーをはやらせた。収入の増加に伴い、カローラからクラウンに象徴される高級車に乗り換えてもらう「成長モデル」を確立。90年当時の市場規模は、軽自動車を含めてピークの777万台に達した。

 一方、10年の新車市場は495万台まで縮小した。株価は1万円そこそこだ。バブル崩壊後の日本経済は低成長が続き、働き手の収入も頭打ち。原油価格の上昇で環境志向が高まったこともあり、ランキング上位には、低燃費のHVや100万円台の安価な小型車が並んでいる。

 低価格志向は軽自動車人気にも表れており、新車市場での軽自動車の比率は90年の23%から10年は35%に。価格の低さに加え税金などの維持費も安く、消費者の支持を集めている。軽自動車を含む10年のランキングは、上位10車種のうち5車種が軽自動車だった。