1月の国内新車販売ランキングは、ホンダの小型車「フィット」が3年1カ月ぶりにトップに立ち、トヨタ自動車のハイブリッド車(HV)「プリウス」は1年8カ月ぶりに首位を明け渡した。フィットに追加されたHVが販売を押し上げた。

 フィットは1万4873台、2位はダイハツ工業の軽自動車「ムーヴ」で1万4209台、プリウスは前年同月より4割近く落ち込んで1万3711台と3位だった。

 低燃費のプリウスはこれまで、原油高や節約志向を追い風に他車種を圧倒してきた。ホンダはHV「インサイト」で対抗したがかなわず、昨年10月、フィットシリーズにHVを追加。価格をHVで国内最低の159万円(税込み)からとしたことも支持され、フィットの1月の販売台数の半分強をHVが占めた。

 ランキングは日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が4日発表した。小型車や軽自動車が上位に並び、消費者の低価格・低燃費志向を浮き彫りにした。