経済産業省と国土交通省は19日、2020年度を目標年次とする乗用車の新しい燃費基準の原案を公表した。省エネ法に基づく基準で、自動車メーカーに09年度実績比で2割強の燃費改善を義務づける内容。来年前半にも正式決定する見通しだ。

 新たな20年度燃費基準では、車両重量に応じた15区分で、燃料1リットルあたり10.6キロ~24.6キロの目標値を設定。全車種平均での20年度の燃費基準値を20.3キロ(推定値)とした。09年度実績比で24.1%、現行の15年度燃費基準比で19.6%、それぞれ改善される。

 将来の技術開発を予測し「メーカーが最大限の努力をして到達できる水準」を見込んで設定した。「世界で最も厳しいレベル」(経産省)という。達成できないメーカーには最大100万円の罰金が科せられる。
 日産自動車は国内生産の維持のため、国内販売強化に乗り出す。小型車で新たに量販車種を投入し、他社へのOEM(相手先ブランドによる生産)による供給も拡大。国内販売シェアは現在の13%から、将来は20%を目指す。

 日産の2010年度の世界生産は415万台で、国内生産は107万台。日産は国内生産100万台体制を維持する考えだが、輸出は6割の61万台と多く、円高で採算が悪化している。

 このため、為替の影響がない国内販売を強化する。国内生産の4割の46万台が国内販売向けだが、今後は60万台に増やす方針。販売シェアは現在の13%から、13年度には15%に引き上げ、将来は20%を目指す。

 7月の車名別の新車販売ランキングは、トヨタ自動車のハイブリッド車「プリウス」が2万4220台(前年同月比29.7%減)で、2カ月連続でトップとなった。日本自動車販売協会連合会と、全国軽自動車協会連合会が4日発表した。

 2位はホンダの小型車「フィット」で同14.4%増の2万753台。3位はスズキの軽自動車「ワゴンR」で5.9%減の1万5039台だった。

 上位10車種のうち、販売台数が前年同月を下回ったのは7車種となった。トップのプリウスの販売台数の下げ幅は、前月(39%減)よりも改善し、東日本大震災に伴う生産減少の影響も解消されつつある。