英国の高級車メーカー、ロールスロイスは30日、自社開発の電気自動車(EV)を国内で初公開した。全長5.8メートルの大型セダン「ファントム」をEVに改造した世界で1台だけの試作車だ。

 2個の電気モーターを車体後部に、大型のリチウムイオン電池を車体前部のボンネット下部に積む。車体の重さは2.7トン。電池だけで640キロもあり、乗用車用では世界最大という。1回の充電時間は8時間で、200キロメートル走行できる。

 市販の予定はないが、ロールスロイスは、静かさが求められる高級車と、音が小さなEVは相性はいいとみており、各国で展示会を開いて顧客の反応を見極めたいという。

 トヨタ自動車は28日、来年1月に発売する小型ハイブリッド車(HV)の燃費性能がガソリン1リットルあたり40キロ弱となることを明らかにした。主力HVプリウス(32キロ)を上回り世界最高水準となる。車名は「アクア」とする。

 プリウスと同じく、レクサス店を除く四つの販売チャンネル「トヨタ店」「トヨペット店」「カローラ店」「ネッツ店」で売る。北米市場には「プリウスc」の名称で投入する。

 当初は、知名度の高いプリウスの名称を国内向けでも使うことを検討したが、低燃費と低価格を両立させる新しい車種と位置づける。価格はプリウスの205万円より安い、170万円程度で調整中だ。
 トヨタ自動車が28日発表した8月の国内生産台数は、前年同月比11.9%増の25万2374台(ダイハツ工業、日野自動車除く)だった。エコカー補助金の駆け込み需要があった昨年8月以来、1年ぶりの前年同月比プラス。

 3月の東日本大震災で部品調達網が傷つき、生産が停滞したが、その影響はほぼなくなった。回復がいっそう鮮明となった。

 国内生産台数は震災直後の4月、単月では過去最低の5万3823台(同78.4%減)に落ち込んだ。震災で傷んだ部品調達網の回復に伴ってマイナス幅は徐々に縮まり、7月は同12.5%減の26万2328台まで回復していた。