英国の高級車メーカー、ロールスロイスは30日、自社開発の電気自動車(EV)を国内で初公開した。全長5.8メートルの大型セダン「ファントム」をEVに改造した世界で1台だけの試作車だ。

 2個の電気モーターを車体後部に、大型のリチウムイオン電池を車体前部のボンネット下部に積む。車体の重さは2.7トン。電池だけで640キロもあり、乗用車用では世界最大という。1回の充電時間は8時間で、200キロメートル走行できる。

 市販の予定はないが、ロールスロイスは、静かさが求められる高級車と、音が小さなEVは相性はいいとみており、各国で展示会を開いて顧客の反応を見極めたいという。