全国のレギュラーガソリン価格(21日時点)は平均149.4円で、前週から2.3円下がった。資源エネルギー庁が23日発表した。値下がりは7週連続で、150円を下回るのは3月上旬以来。

 欧州の景気先行きへの懸念が高まるなどし、原油の国際価格が下がっているためだ。ゴールデンウイーク後半の悪天候で、ガソリンの売れ行きが悪かったことも値下がりに拍車をかけた。

 イランの核開発をめぐって中東情勢が緊迫したことなどを背景に原油価格が上がったことから、ガソリン価格は2月下旬から上昇。4月2日には158.3円に達した。その後、下落に転じている。

 調査担当者は、「イラン以外の中東諸国が原油を増産していて、今のところ中東情勢の価格への影響はない」としている。

 トヨタ自動車は22日、ハイブリッド車(HV)の累計販売台数が4月末時点で400万台を超えたと発表した。全体の65%にあたる263万台がプリウスだった。トヨタの今年の世界販売計画ではHVが12%以上を占める。2020年までには全車種でHVモデルの投入を目指す考えだ。

 初代プリウスが発売された1997年12月から、累計100万台突破までは9年5カ月を費やした。これに対し、300万台から400万台までは1年2カ月でのスピード達成。400万台の内訳は国内が171万台、海外が229万台。欧米を中心に、海外での急速な普及が目立っている。

 アクアやプリウスαなど最近はHVモデルを相次いで投入しており、レクサスブランドを含めると計18車種にのぼる。トヨタによると、HV400万台を販売したことで、ガソリンエンジン車だった場合よりも二酸化炭素の排出量を東京ドーム約1万1600杯分にあたる約2600万トン減少できたことになるという。


 トヨタ自動車は11日、1966年の発売以来、11代目となる新型カローラを発表した。顧客の高齢化に配慮し、カローラでは初めて前モデルよりも車体を小型化。全長をセダンで5センチ、ワゴンで6センチ短くした。モデルチェンジは6年ぶり。

 世界での販売台数が累計3861万台のカローラは、日本を代表するベストセラー車。セダンの主な顧客である中高年層から、大きすぎて狭い道路や車庫で小回りがきかないとの不満が出ていたことから、初の小型化に踏み切った。

 車内空間を広く設計したほか、運転しやすいようフロントガラスの視界も広げた。エンジンの排気量も前モデルは最小タイプが1.5リットルだったが、11代目は1.3リットルとした。

 昨年から稼働したセントラル自動車宮城工場(宮城県大衡村)で生産する。トヨタの豊田章男社長は「新型カローラで東北、日本を元気にしようという意気込み」と語った。価格はセダンのアクシオが135万7千円から、ワゴンのフィールダーは151万7千円から。月間それぞれ3千台、4千台の販売を目指す。