国内自動車大手8社は25日、2011年度の生産・輸出実績を発表した。8社合計の国内生産台数は前年度比2.4%増の879万9796台で、2年連続のプラスだった。東日本大震災やタイの洪水被害で各社は減産を余儀なくされたが、今年1~3月に大幅に生産を挽回(ばんかい)した。

 国内生産は5社がプラスとなったが、ホンダやマツダなど3社は2期ぶりに前年度実績を割り込んだ。三菱自動車は、円高による輸出採算の悪化を受けて国内で生産台数を減らした。

 資源エネルギー庁が11日発表した全国のレギュラーガソリン価格(9日時点)は158.1円で、前週から0.2円下がった。値下がりは9週ぶり。原油の国際価格が4月に入って下がっているため、小売価格にも反映された。中東情勢は引き続き緊張が続くが、調査を担当した研究員は「原油価格が急に跳ね上がるような事態は考えにくい」とみている。ガソリン価格は、競争が激しい都市部では先週も値下がりしていた。この流れが地方にも広がった。
 トヨタ自動車のミニバンなどを生産するトヨタ車体は、1人乗り小型電気自動車「コムス」を早ければ7月にも発売する。5時間の充電で約50キロ走れる「エコカー」。価格は60万円程度を想定している。

 最高時速は約60キロで、一般向けと宅配向けの2種類をそろえる。一般の家庭用電源でフル充電した場合、かかる電気料金は約80円。走行コストは1キロ当たり1.5円程度になる計算だ。

 コムスは2000年にも発売されたが、8~13時間かかる充電時間が敬遠され販売を中止。累計販売数は2千台程度にとどまった。