カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。
Any resemblance to actual events or locals or persons, living or dead, is entirely coincidental.
©m 2011- 2024 All rights reserved.
仕事や執筆の依頼はdrippingofpoison★gmail.comまでお願いします。
★を@に変えてください。
ブログ記事の転載、複製は禁止しております。転載やコピーをしないよう、お願いいたします。
リンクやリブログはご自由にどうぞ。
先日…
『国外運転免許を国内免許に切り替え手続き枠が争奪戦になっている』
というニュースを見まして。
なんと愛知県では…
ネット受け付け開始から1分足らずで定員に達してしまうそうです。
予約を取れれば2週間で免許切り替えだそうですが、予約枠がそもそも取れず。
なので、予約枠を取るのに半年以上かかった人も。
ひいいいいいい!
電話受付のみの県も多いらしく、この場合、予約はとれるものの、免許切り替えに数か月かかる(!)県も多いとのこと。
予約をいれて、書類審査が通れば一か月後に適性検査。
最短でも切り替えまで5か月(!)かかる県もあるそうで。
最短で5か月!?
じゃあ、不備があった場合や、試験に不合格なら、どれくらいになるんだろう…?
ちなみに外国人の免許切り替えの流れは:
- 審査日の予約
- 受付(平日のみ)
- 申請書類審査
- 適性試験を受ける
- 交通規則の知識確認をする(学科)
- 運転技能の確認をする(実技)
- 免許証交付
学科、実技免除の特例が受けられる国の免許保持者は学科、実技の試験は免除されます。
それでも、そもそも審査日の予約が取れないのは恐いッ!
県によっては同じ言語の人を集めたり、手続きの効率化を図っているそうですが、多言語に対応できる担当者がいる訳でもなく、申請書類に不備があった時の説明にも困るそう。
確かに、日本人でも書類申請不備で指摘を受ける人も多いですし。
それが外国人となればなおさら。
免許切り替えよりも新規に取得した方が早いケースもあり、学科試験は多言語対応も導入。
英語、ポルトガル語、中国語、ベトナム語。
ただし、言語対応数は都道府県で異なるようです。
ふええええええええ。
日本政府ってば、
トラック運転手の人手不足を外国人に補ってもらう計画
を発表していませんでしたっけ?
現状がこの対応なのに、何故、そう思ったーッ!?
そんなこんなで、『外国人に就労ビザを出すのであれば、それなりの環境も整備すべきではないか?』と思ったのでありました。
ちなみにカナダのオンタリオ州では日本領事館で免許証翻訳証明を出してもらって、サービスオンタリオ(州役所出張オフィスみたいなところ)に持っていけば、その場で免許発行してもらえました。
免許証は郵送で送られてくるんですが、「この人は免許証持ってます」みたいな免許代替紙をもらえます(ぺら紙ですけど)。
予約は必要なかったです。
とはいえ、この日本免許の書き換えOKの特例がなかったら、オンタリオ州では…
フル免許のGクラスを取るのに2年以上かかります。
3つのクラス(G1、G2、G)があり、G1とG2は運転制限(同乗者や同乗者数制限)があるんです。
でも日本の免許があれば、オンタリオ州免許取得の学科も実技も免除!いきなりG免許取得が可能!
逆にオンタリオ州の免許があれば、日本の免許取得の学科も実技も免除!
国ガチャでいうなら、無茶苦茶、当たりくじをひいているのかも。
自分の場合、カナダ在住時、コロナ禍で日本に帰れず、免許更新ができず、日本の運転免許を失効させてしまいました。
でも、『やむを得ない事情があった』として認められ、実技、学科試験なしで、再取得できました!
↓免許更新センターに行くのが遠いとか愚痴っていたり…
↓免許更新センターにいた外国人の方々の日本語のうまさに驚いたり…
これって自分の場合も、もし、『やむを得ない事情があった』として認められなかったら、危うく、免許書き換えに数か月待たされるところだったのでしょうか?
はたまた、日本人で日本語が喋れるなら、予約が別枠で取れたりするんでしょうか?
とにかく、日本の運転免許証が問題なく取れてよかったーッ!
一方で改めて…
『日本って外国人が生活する難易度が高い国だよなあ…』
と思ったのでありました。
その一方で、日本国外在住の外国人による不動産取得に制限がないとか、国防や課税面でザルなんですよね…
在留許可もなく納税者でない外国人が土地を自由に売買できるのに。
日本で納税してくれている外国人が免許すら迅速に書き換えできないっていう。
結構、無茶苦茶じゃないですか?