カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。
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免許の失効手続きで免許更新センターに行った時、海外免許から日本免許への書き換えの人もいました。
殆どアジア系の人だったのですが…
みんな、日本語がうまい!
自分は、カナダに長くいたのに、喋る英語がしょぼいんですけど!
20代くらいの人が多かったので、日本滞在年数が凄く長い訳ではないと思うんです。
でも、みんな、日本語がうまい!
しかも免許更新センターの人は外国免許切り替え担当でも英語を喋れる訳ではないようです。
なので説明は日本語のみのようでした。ひえええええ。
何だかアジアから日本に来ている人たちって、ガッツというか熱意というか努力というか、そういうものが半端ないなあ、と思ったのでした。
ある意味、日本って恵まれているゆえに他国に行っても頑張りが緩い部分があるのかも?
日本出身だと『日本に帰る』っていう逃げ場があるんですよね…
個人的には逃げるのは早いうちがいいと思いますし、逃げるのは戦略的撤退で決して悪いことではないと思うのですが。
そんな先進国だった日本ですが、過去20年で零落してしまい、今では、アジアでも賃金の安い国となりつつあるので、日本に出稼ぎ的に来てくれる人たちも、どんどん減っていくのかなあ?
例えばカナダだと出稼ぎ的に働いても一定条件を満たせば:
- 永住権がとれる
- 英語やフランス語など世界で幅広く使われている言語を習得できる(次のチャンスに繋がる)
- 移民が多いので似たような境遇者も多い
- 技能実習制度は奴隷制度と言われていた
- 日本語は日本でしか使えない
- 勤労年数が働いても移民するのが難しい
- 移民を対等に扱わない傾向が強い
- 労働賃金が安い(インフレにあわせて上がらない)
アメリカやカナダより近いという理由や、治安で日本を選んだ人たちもいるのかもしれないけれど、外国人として日本で働くのって相当しんどい気がします。
異国に住むというのは、少なからず、困難なことがある訳ですが。
あと一番の問題は排他的な部分でしょうか?
カナダでも排他的な部分はありますが、ひとたび移民として落ち着けば、カナダ国籍の人と同じように生活できるのは可能です。でも日本だと、何年住んでいようが線を引かれてしまう部分があるように思います。
ちなみに日本在住のカナダ人の友人によれば、日本の出入国在留管理局の窓口担当者でも日本語以外喋れない人がかなりいるそうです。都市部だと流石にその確率は低いそうですが。
そういう窓口に勤務する人たちって少なくとも英語能力は必須条件かと思ってましたが、違うようです。
そんなこんなで、『カナダにいた時の自分ってば、今思えば甘えていたのかなあ』と思ったのでありました。
移民した直後とか、めちゃくちゃ辛かったのですが、『喉元過ぎると熱さ忘れる』的に生活に慣れるとともに英語習得の努力とか、そういうものを怠っていた気がします…
カナダのもうひとつの公用語であるフランス語は挑戦すらしていませんし…
現在、カナダから日本に戻ってきて、日本語も英語も変な人になってしまっています…
そんなこんなで、自分の甘甘ぶりに気づくと共に、これからどうやって生きていこうか考えていこうと思ったのでありました。