カナダ在住から日本に戻った者が遭遇した出来事や文化の違いを綴っています。

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友人が京都まで出張名目でこれるということだったので、京都までお出かけしてきました。

しかし…

お洒落な場所や観光地ほど、激臭を放つ人が多いッ!

柔軟剤、香水、ボディコロン、シャンプー、ヘアオイル、etc.。

もの凄い激臭を放つ人がかなりいました。

 

お茶を楽しむタイプのお洒落なカフェに入ったのですが…

隣席の人の香水かボディコロンが激臭で…

口の中に苦みを感じるーッ!

京都なのにお茶の味が台無し!

喉は痛いし、目がズキズキするし、頭が痛くなって発熱。

いやーん、お出かけなのに!

 

繊細なお茶の味を吹き飛ばしているーッ!

いますぐ、ドアを開けて換気したいぞー!

しかし、流石に「あなた、臭いですよ!」とは言えません…

飲食店にこの臭いを纏って入店するって、ある意味、暴力!

 

ギャラリーにも柔軟剤臭い人がいました。

コート来てるのに激臭が放たれるってどういうことッ!?

これってコート脱いだら、失神レベルで臭うんじゃあ?

 

帰りの電車でも、隣に座ってきた人が柔軟剤臭いッ!

すぐに立って移動したけど、至近距離だったから、臭いが移ってしまいました…

密閉空間だと本当に臭いがこもるので、地獄!

コート着ているのにむせる激臭って一体、どんな商品を使ってるんですか…。

 

マジでガチで、臭い成分くっつく系の商品(移香する商品)は規制してほしい!

 

香水や柔軟剤が悪いのではなく、商品のチョイスと使用方法がまずいだけで、これはユーザー側が選択できると思うのですが…

日本って香害がマシになるどころか、悪化してませんか?

 

香り長持ちって、香は本来、時間とともに褪せるものなんです。

日本は、その褪せていく過程で香りが変化するのを楽しむ文化を持っていた国だったのに!

こんな激臭を平気で放つ国になってしまった…!

 

香り長持ち系(臭さ充満させ系)の商品の多くは臭い成分がモノにくっつくようにしているんです。

つまり、その長持ち成分のせいで、その香りを望まない他の人に移香してしまうんです。

でもそれは、香りを閉じ込めている化学物質を人にくっつけてしまうということ。

かなりやばい代物だと思うんですが、日本では規制がないんですよね…

 

香害(という名の化学物質被害)が取り沙汰されてから既に数年経っているように思うのですが。

社会健康保険のある国で健康被害を訴える人がいても規制ができないっていうのは、企業利益優先されているからなんでしょうか?

政治の企業忖度?

不思議です。

 

匂いの少ない微香タイプがおすすめとかいう人もいますが。

成分的に変わらなかったりするんですよね…

微香タイプだろうがなんだろうが、そこはあまり変わりないかと。

そして微香タイプがちっとも微香じゃなかったりする…

 

日本は美味しいものがたくさんあるけど…

美味しいものを台無しにする激臭さんも多いなあ、と。

これって都会や観光地など、人が多いところでの遭遇率は高くなるけど、田舎にいない訳ではないんですよね。

老若男女問わず、激臭さんが存在する…

でも嗅覚麻痺するので、激臭さんは激臭に気づかないッ!

ただ、あそこまでの激臭を放っている人っておそらくかなり健康に害が出ていると思うんですよ…

 

カナダにも香水モンスターの激臭さんはいるのですが、遭遇はかなり稀。

というのも、カナダではかなり香害が認知されていて、香りではなく化学物質の健康被害だという認識がかなり浸透しているからです。

またアレルギーをもつ人に対して考慮する意識もかなり高いです。

それでもやる人はいますけど。

 

臭いくっつき系は、呼吸器系やられちゃう可能性は高いと思います。

アレ、凄く呼吸器系が苦しくなるので。

『反応しないから大丈夫』なのではなく、毒物は蓄積するほど危ないと思います。

 

呼吸しづらい世の中が作られているって恐い…

これって本当に公害だと思うのですが。

 

香害というと香りの好みのような印象を受けてしまいますが、あれってガチに空気汚染。

そして、反応が出ている人は、好みとかではなく、健康被害ですからね…

 

香害はアレルギー反応のように言われていますが、花粉症と異なるのは、自分の体の場合、毒物として反応します。

内装工事などの接着剤の揮発成分を嗅いだ時と同じ反応をするんです。

だから、そのヤバさがむっちゃリアルなんです。

でも感じない人は感じないので、わかりにくいところが、難しいところ。

しかも、商品を使ってない人も被害をこうむります。

だから余計に規制した方がいいと思うのですが。

 

例えば健康被害の可能性があるものは避けた方がいいと思うのです。特に使用者のみならず、他者に被害を及ぼす商品はなおさら。

でも何故か、香害商品に関しては『個人の好み』とか『嗜好』みたいな話にすりかわってしまって、規制はされないんですよね…

規格の範囲内的な感じでお茶を濁されちゃう。

 

ちなみに

山形大学環境保全センター掲載の「化学物質過敏症」によると

主な症状は:

  • のどの痛み、味がわからない
  • 目の痛み・かゆみ、目がチカチカする
  • めまい、ふらつき、耳鳴り
  • 頭痛、疲れやすい、冷や汗
  • 不眠、不安、うつ症状
  • 吐き気、気持ちが悪い など
これって化学物質過敏症だと気づかず、風邪やコロナや疲労や鬱だと思って、商品を使い続けちゃう人、たくさんいそう…

 

そんなこんなで、日本の激臭さんの多さに改めて驚いたのでありました。

自分も誰かにとっての激臭さんにならないように気をつけたいと思います。

 

過去にも何度か書いていますが、年々、激臭さんが増えている気がします…