オレはアパートに着いて急いで着替えて風呂の準備をした
ヨウコさんに先にシャワーを浴びてもらってるうちに
オレはありあわせの冷凍食品で簡単な夕食を作っておいた
ヨウコさんの着替えはオレのスウェットを用意したけど
下着はどうしたらいいんだろう…
悩んでいたら、ヨウコさんが脱衣所から顔だけ出した
アレ!このシーンどこかで見たような…
そうか…一年前のあの日だ…
ヨウコさん
「れいじクン…ここにおいてあるスウェット着ればいい?」
オレ
「オレのだけどイイですか?…で…下着はどうします?」
ヨウコさん
「それもれいじクンのを貸してくれる?」
オレ
「いいんですか?」
ヨウコさん
「ワタシはそーゆーのあんまり気にしないほうだから!」
オレ
「チョットだけ待っててください。」
オレはタンスから新品の綿のボクサーパンツを出して
顔だけ出してるヨウコさんに渡した
やがて、脱衣所からヨウコさんが出てきた
当たり前だけどノーブラなんで乳首の位置がハッキリわかるので目のやり場に困る
もう少し厚手のスウェットにすればよかった…
ヨウコさん
「ありがとう!れいじクン!オトコのヒトの下着履いたの初めてだけど、案外イイカンジなんだね。」
やっとヨウコさんの普通の笑顔を見ることができた
オレ
「簡単な食事用意したんで先に食べててください。」
ヨウコさん
「エッ!ホント!いいの?でも、れいじクンがシャワー終わるまで待ってるよ。」
オレ
「いいから食べててくださいよ!」
脱衣所に入るとヨウコさんの衣類があった
当然下着も目に入るワケで
下着はあの夜と同じ紺のものだった
あの夜を思い出してしまい、少し下半身が熱くなる
ダメだ!ダメだ!
今日も絶対にそんな気にならないぞ!
アタマを振って邪念を追い払う
シャワーを浴びてたら、なんとなく気持ちもほぐれてきた気がした
ヨウコさんのコトはあくまでも友人として接しよう
その方が普通に振る舞えるし、オレもヘンな気が起きないだろう
シャワーから出て脱衣所でヨウコさんの下着を見てもなにも反応しなくなった
ヨシ!今日はナニもおきないだろう!
雨はまだ降り続いていて風はますます強くなっていた
ダイニングに戻るとヨウコさんはテレビを見ていた
テーブルの前の料理にはなにも手をつけていない
オレ
「アレ?ヨウコさん先に食べててくれてよかったんですよ。」
ヨウコさん
「だって、れいじクンに悪いし…せっかく二人でいるのに、一人で食べても美味しくないでしょ。」
オレ
「そうですね!それじゃ一緒に食べましょう!」
ヨウコさん
「チョット待って、れいじクン!悪いんだけどビールある?」
オレ
「缶ビールならありますけど、どうしました?」
ヨウコさん
「今日は事故とかいろんなコトありすぎて眠れそうにないの…一本だけでいいから飲ませてくれる?」
オレ
「アッ!そうか!それもそうですね。オレも付き合いますよ!」
オレは冷蔵庫から缶ビールを2本出して1本をヨウコさんに渡した
ヨウコさん
「カンパイ!って言うのもなんかヘンだね。」
オレ
「オツカレサマ!でいいんじゃないですか?」
ヨウコさん
「そうだね!れいじクン!オツカレサマ!そしてありがとう!」
オレ
「オツカレサマ!」
他愛のない会話を挟みながらも2人で食べる食事は
独りでボソボソ食べるよりも数倍美味しい…
妻と2人で生活していた頃は毎日妻の笑顔に癒され励まされていたが
独りの生活はまるで修行しているみたいだ…
ヨウコさんも同じ思いで生活してるのだろうか…
食事が終わって片付けをし、しばらく二人でリビングでテレビを見ていた
ベランダから雨と風の音の他に遠くから雷の音がしてきた
離れて座っていたヨウコさんがオレにくっついてきた
オレ
「ヨウコさん!どうしたんですか?」
ヨウコさん
「ゴメン…ワタシ…雷だけはすごく苦手なの…」
くっつくオレの腕にヨウコさんの胸があたりドキドキしてきた
ヤバい…ヤバい…
ヨウコさん
「あのね…今日はどうやって寝るの?」
オレ
「ヨウコさんは寝室で寝てください。オレはリビングのソファで寝ますから。」
ヨウコさん
「え〜、一緒の部屋で寝ちゃダメ?」
オレ
「それは…チョット…」
その時、外がパッと明るくなり、かなり大きな雷鳴が響いた
ヨウコさんは小さな悲鳴をあげオレに抱きついてきた
ビックリしたオレもヨウコさんを抱きしめる
オレの胸にヨウコさんの胸が押しつけられる
ハッ!っと我に帰りお互い体を離した
雷はまだ遠くからも鳴っている
ヨウコさん
「れいじクン…お願い…やっぱり雷が怖くて…同じ部屋で寝てくれない?」
オレ
「…わかりました…でも布団は別ですよ。」
ヨウコさん
「ありがとう…」
寝室に妻の布団を敷いてオレはオレの丸めた布団を伸ばした
オレ
「ヨウコさん。お布団用意しましたのでどうぞ。」
ヨウコさん
「ありがとう。」
布団を見たヨウコさんはなぜか固まる
ヨウコさん
「れいじクン…ゴメン…ワタシ…奥様のお布団じゃ…」
オレ
「???」
ヨウコさん
「れいじクンが奥様の布団で寝てくれる?」
オレ
「あっ…ハイ…いいですよ。」
オレは妻の布団で横になり照明のリモコンを手に持った
オレ
「それじゃ灯り消しますんで、おやすみなさい!」
ヨウコさん
「…れいじクン…ゴメン…ワタシ真っ暗じゃ寝れないの…小さな灯りだけつけておいてくれる?」
オレ
「…いいですよ…」
雷は時々光り近くでなったり遠くで鳴ったりしている…
オレはうっすらと灯るオレンジの照明をボーッと見ていた…
その時、外が真っ白になり凄まじい雷鳴が轟いた
同時に悲鳴をあげながらヨウコさんがオレの布団に飛び込んできた…