雷は近くに落ちたようだった
停電したのか部屋の灯りは全て消えて真っ暗になった
ヨウコさんはオレにしがみついて震えていた…
雷はまだ近いところで鳴っていて
時々、部屋の外を照らしていた…
オレは震えるヨウコさんの背中をずっとさすっていた…
どのくらいそうしていたのだろうか…
雷の音はどんどん遠ざかっていった
ヨウコさんは静かに寝息をたてていた
トイレに行きたくなったオレはヨウコさんから離れようとした時
ヨウコさん
「ドコ行くの?」
オレ
「アレッ!起こしちゃいましたか?トイレですよ。」
ヨウコさん
「ワタシも行く。」
携帯電話の画面の灯りで周りを確かめながら二人でトイレに向かう
なぜかヨウコさんはオレの手を繋いだままだ
ヨウコさん
「れいじクン先に入って…でも…ワタシの手を離さないで…」
オレ
「そんなことムリですよ…それじゃオシッコできないですよ…ヨウコさんもできませんよ…」
ヨウコさん
「だって…まだ、遠くで雷鳴ってるし…コワイよぅ…」
オレ
「トイレの横で待ってますから…」
ヨウコさん
「…ダメ…コワイから手を離さないで…」
ん〜…そうだ!
オレは素早くTシャツを脱いだ
オレ
「ヨウコさん、このTシャツ持ってくださいよ!オレも同じように持ってますから!これなら手を繋いでるのと同じでしょ?」
ヨウコさん
「…ん〜…大丈夫?…絶対離さないでね…」
オレ
「大丈夫ですよ」
二人でトイレで用を済まし、脱衣所の洗面台で手を洗い布団に戻った
雷はかすかに聞こえる程度になっていた
ヨウコさんは自分が寝ていたオレの布団に戻ったがオレの手を繋いだままだ
オレ
「ヨウコさん、もう雷は大丈夫ですよ。オレは元の布団に戻りますよ。」
ヨウコさん
「まだ雷鳴ってるから…手を繋いでて…」
オレ
「…じゃあ、ヨウコさんが寝るまでですよ。…それにお互い向き合っては寝ませんよ。」
ヨウコさん
「…うん…」
オレは左側を向いて横になり、ヨウコさんに背を向けた
でも右手でヨウコさんの右手をそっと握った
ヨウコさん
「…れいじクン…ゴメンネ…」
ヨウコさんがオレの背中越しに呟く
オレ
「謝らないでくださいよ…」
ヨウコさん
「…れいじクン…いろいろありがとう…」
オレ
「大丈夫ですよ…もう寝ましょう…」
ヨウコさん
「ワタシ…れいじクンにお礼したいナ…」
オレ
「お礼なんていりませんよ。」
急に手を離したヨウコさんはオレの背中の後ろで何かゴソゴソしだした
ヨウコさんはふいにオレのTシャツをまくり
オレの背中に自分のカラダをくっつけてきた
明らかにヨウコさんの乳房がオレの背中に貼りついている
ビックリしたけど背中に押しつけられた肌の柔らかさにウットリした
下半身が熱くなってきた…
でも…コレはマズい…このままではマズい…
オレは我に返るが、ヨウコさんからムリに離れられない
ヨウコさん
「…れいじクン…ワタシ…こんなことでしかお礼できないの…お願い…受け取って…」
ヨウコさんはオレの耳元てそう呟くとオレの耳タブを口に含んだ
同時にパジャマのうえからオレのモノを掴み上下に擦る
オレ
「ダメですよ…ダメですって…こうゆうの良くないですよ…」
ヨウコさん
「れいじクン…"今はお互い独身" って言ったじゃない…今はワタシ誰のモノでもないよ…れいじクンもそうでしょ…」
ヨウコさんはもう直にオレのモノを握っていた
オレのモノは完全に硬直していた…
オレ
「…ダメですよ…ヨウコさん…ダメだって…」
オレはナニをやってるんだろう…
腕の中にはヨウコさんがいるけど…
オレの恋人でも妻でもない…
下半身は快感の余韻で痺れているけど…
ココロの中は空っぽだ…
エッチをしてもオレはナニも満たされていない…
なぜヨウコさんはオレを求めるんだろう?
ヨウコさんはオレにキモチが向いてしまったのカナ?
だとしてもオレはそのキモチに応えるコトはできない…
これから一体どうすれば…
頭の中はグチャグチャなのに…
オレはいつしか眠りに墜ちていった…