ショッピングセンターを出てユミの実家へ戻る

帰りのクルマの中ではユミはオレの手を持ったままだ…

ユミはナニかを感じてるような気がする…


ユミ
赤ちゃん産んでからどうしようかなぁ。

オレ
う〜ん…

ユミ
やっぱり6ヶ月ぐらいはこっちにいた方がいいのかなぁ…でも…れいじが一緒にいないのはなぁ…

オレ
オレも家事とかやるよ。3ヶ月ぐらいで帰ってきたら?

ユミ
ありがとう。でも…れいじにいろいろ負担かけるのも悪いし…二人とも赤ちゃんのコト、よくわかんないし…

オレ
会社の先輩夫婦はお互い実家がスゴく遠かったんだけど、なんとか二人だけで頑張ってやってたって言ってたけどなぁ…

ユミ
その話し前も聞いたけど、先輩夫婦さんの場合は2人目のお子さんの時でしょ!その時1人目のお子さんはもう小学校5年生だったから、その子もいろいろ手伝ってくれたって言ってたじゃない!

オレ
アッ!そうか!肝心なトコロを忘れてたよ。

ユミ
しっかりしてよ〜。やっぱり1人目の赤ちゃんだし、産んだばかりでもしなにかあった時はそばに誰かいてくれないと困るし…しばらくこっちに居た方がイイのかなぁ…

オレ
う〜ん…


答えは出ないまま、ユミの実家に到着した

お義父さんがニコニコしながら玄関で出迎えてくれた


お義父さん
れいじクン!ユミ!お帰り。れいじクン、今日はあちこちユミの買い物に付き合わされて疲れただろう。もうお風呂の準備できてるから、先にひと風呂入ってきてくれないか?

オレ
そんな、お義父さんより先にお風呂使わせていただくなんて申し訳ないですよ。

ユミ
なんだか、お父さん、ヘンにれいじに気を使ってない?

お義父さん
なにを言ってるんだ!大事な婿殿に気を使うのは当たり前だろ!ささっ、れいじクン!お風呂へどうぞ!

オレ
いいんですか?

ユミ
れいじ、せっかくお父さんがそう言ってるんだから、お風呂入ってのんびりしてきてよ!私はお母さんのお手伝いしなきゃ!お母さ〜ん!

オレ
お義父さん、スミマセン。先にお風呂使わせていただきます。

お義父さん
どうぞ!どうぞ!ビールはもう冷やしてあるからね!

オレ
ありがとうございます。


湯船につかりながら色々とぼんやり考えた…

淋しいけれど、やっぱりユミと子どもは出産後6ヶ月はこっちの慣しどおり過ごしたほうがいいだろう…

ユミの実家に毎週顔を出すのは難しいから2.3週おきに来ることにしよう…

それと…

ヨウコさんとは…もう…会ってはいけない…

オレはユミの夫なんだ…

もうすぐ父親になるんだ…

ユミと子どもを守っていかなきゃ…

ぼんやりとした気持ちが徐々に固まっていく気がした


オレ
お風呂、先に使わせて貰いました。ありがとうございました。


お義父さんに声をかけると

お義父さんはもう一杯飲んでいるのか大声で


お義父さん
おお〜!れいじクン!ガマン出来なくなって先に一杯やってるよ!こっちにおいでよ!


義父は和室で既にビールを飲んでいた

座卓の上にある煎餅の袋が空いていた


お義父さん
ユミー!れいじクンのグラスを持ってきてくれないか?

ユミ
もう!お父さん!飲み過ぎないでよ!ハイ、れいじのグラス。

お義父さん
さあ、風呂上りの一杯をどうぞ!ユミはれいじクンの横に座りなさい。お〜い!母さ〜ん!ちょっとこっちに来てくれないか?

オレ
ありがとうございます!いただきます。


風呂上りのビールは格別だ

お義父さんは空になったオレのグラスにビールを注ぎ足してくれた

同時にお義母さんが和室に入ってきてお義父さんの横に座った

お義父さん
よし、みんな揃ったな。ところでなぁ、れいじクン。ユミのコトなんだけどなぁ。

オレ
なんですか?お義父さん。

お義父さん
こっちの慣しのコトはもうユミから聞いてると思うんだけどな…

オレ
ハイ、ユミから聞いてますよ。男の子が産まれたら嫁の実家で半年は暮らすってコトですよね。


オレがそこまで話をすると

お義父さんは突然座布団の横に座り土下座をしだした


お義父さん
すまん!れいじクン!本当に申し訳ない!ユミが出産したら、こちらの慣しどおり、半年間ウチでユミと孫を預からせてくれないか⁈

お義母さん
お父さん!その話しは…

オレ
お義父さん、やめてください。頭を上げてください。お義父さんが頭を下げることじゃありません。むしろ、オレとユミがお義父さんとお義母さんにお願いすることですよ。それに、買い物中にユミとそのことを話し合っていたんですけど、まだ結論が出なくて…

お義父さん
ユミ!どうなんだ?

お義母さん
お父さん!そんなにせかさないでくださいよ。今どきあんな慣しに従っているお家ばかりじゃありませんよ。でも、ユミ、こっちにしばらくいるつもりならお母さんもお手伝いするからね。

ユミ
私は…れいじと離れて暮らすのは淋しいけど…やっぱり…初めての出産だから…不安だし…

お義父さん
ユミ!ここはユミの実家だし、ユミはお父さんとお母さんの娘だから甘えていいんだぞ!れいじクン、本当に申し訳ない。どうかこのとおりだ!


お義父さんはまた頭を下げた

お義母さんも同じく頭を下げた


オレ
お義父さんもお義母さんも頭を上げてくださいよ。こちらのほうこそ申し訳ありません。お義父さんとお義母さんがそこまで思っていてくれるなら、…ユミと子どものお世話をよろしくお願いします。


オレも座布団から降りて土下座した


お義母さん
いやだぁ。れいじクンたら!土下座なんかしなくていいのに。頭を上げてくださいね。

ユミ
ゴメンね…れいじ…私…


ユミの眼から一粒の涙が溢れた…

オレはその涙を見てユミの手をギュッと握った


お義父さん
オイオイ!ユミ!お別れじゃないんだよ!おめでたい話しをしてるんだよ。なんだかヘンな空気になったなぁ〜。

お義母さん
お父さんが土下座なんかするからでしょ!一緒になってれいじクンも。

オレ
お義父さん、お義母さん、ありがとうございます。どうかユミと子どもをよろしくお願いします。ところで、この地方の出産にまつわる慣しって、どういう言われがあるんですか?

お義母さん
あっ!そうか!れいじクンは知らないのも当然だよね。それはね、昔この辺りでは、同じ村人同士の結婚を禁じていたのよ。昔の人は血が濃くなることを恐れたのね。あと、昔はお嫁さんて盆と正月だって実家に帰ることはなかなかできなかったのよ。ところが、ある時、疫病が流行ってね。その疫病に罹っても、大人が亡くなるようなことはまれだったんだけど、小さな子どもは亡くなってしまったらしくてね、特に産まれたばかりの赤ちゃんは絶対に助からなかったらいしのよ。

お義父さん
それでな、子どもがどんどん死んでは村やその家が絶えてしまうから、嫁の実家の村に疫病になっている者がいないのなら、子を宿した嫁は早いうちに嫁の実家に一旦戻って、実家で子どもを産んである程度は嫁の実家で育ててから嫁と子どもは家に帰ってきたんだそうだ。

お義母さん
昔は男でも女でも3歳になるまでは実家で預かったらしいけど、疫病がなくなってからはだんだんと実家にいる期間が短くなってきたみたいよ。男の赤ちゃんってね、女の赤ちゃんより弱いのよね。だから、女の赤ちゃんなら首の座る3ヶ月ぐらい、男の赤ちゃんなら離乳食がちゃんと食べられる6ヶ月ぐらいに帰ってくるようになったらしいわ。明治の頃にはそれが定着したみたいって私の実家のお婆ちゃんから聞いたことあるのよ。

お義父さん
まあ、昔も今もお産は女にとっては一大事だし、産後の肥立ちも大事なもんだからな。赤ちゃんも産まれたばかりだといろいろお世話が大変だ。昔この辺りは近所から嫁さんを貰うことはなかったから、簡単に嫁に出した娘や孫の顔を見ることができなかったんだよ。この慣しは、まあ、いろいろと理にかなってるもんなんだよ。

オレ
へえ〜!そういうことでこの慣しがあったんですね。地方によっていろいろな慣しがありますね。

お義母さん
さあさあ、慣しの話しはこの辺にしましょう。腕によりをかけて美味しいお料理作ったからみんなで食べましょう!ユミ、台所へ行ってお料理運ばなきゃね!


それから、お義母さんの美味しい料理を食べ

お義父さんに促されるまましたたかにビールを飲んだ



次の日、空が明るくなってきた頃に眼が覚めた

昨夜は少し飲み過ぎたようだ

喉が渇いて仕方がない

布団を抜け出してキッチンで水を飲み

布団に戻ったところでユミが声をかけてきた


ユミ
れいじ、もう起きたの?

オレ
うん。でもゴメン、起こしちゃった?

ユミ
ううん。昨夜はお母さんが、"片付けは全部お母さんがするから早く寝なさい" って言うもんだから、私も割りと早い時間に寝させて貰ったよ。

オレ
そうなんだ…

ユミ
れいじ…そっちのお布団行ってもいい?

オレ
いいよ…おいで…

ユミ
れいじ…ゴメンね…やっぱり…私…れいじがいないと…

オレ
うん…オレも淋しいよ…


オレは唇でユミに唇にそっと触れる

ユミは手でオレの頭を持ち強く唇を重ねてきた

同時にオレの口に舌を滑り込ませてきた

ヨウコさんとのあの夜がフラッシュバックして蘇った

なぜか下半身が熱を帯びる


ユミ
れいじ…私の胸を触って…

オレ
エッ……

ユミ
妊娠してからどんどん大きくなってきたよ…れいじは大きな胸の方が好きでしょ…

オレ
そんなコト…


確かに妊娠前のユミの胸の大きさは程々のサイズであったが

今はふっくらと張りだしてきていた

手で包み込んでも少し余るくらいだ


ユミ
触ると気持ちいいでしょ…私も気持ちいいよ…


ユミはそう言いながらオレのモノを掴みながら刺激を加えてきた


ユミ
少しだけなら…挿れてもイイのカナ…

オレ
エッ…ダメなんじゃない…

ユミ
だってぇ…私も…れいじは…

オレ
…やっぱり…マズいよ…


ん?こんなやりとりは…そう言えば…


ユミ
そうだよね…ガマンしなくちゃね…れいじはガマンできる?

オレ
…ガマンするしかないよ…

ユミ
れいじ…今日もお口でシテあげるね…気持ち良くなってね…


ユミはオレのパジャマとブリーフをおろし

オレのモノを口に咥えた

頭が真っ白になるが…

なぜか…ヨウコさんとの夜を思い出す…


ユミ
れいじは私だけのものだから…れいじのカラダもココロも…全部私だけのものだから…


ユミはオレの全てを吸い取ろうとした…