
グループ6時代のLC1とくらべて「身の程を知った」のか、普通のフェラーリ製2.6リッターV8ターボツインターボ(後の288GTO用)を載せ、徐々に排気量を上げていき、最終的には3リッターまで拡大しました。

ずっとエントリー名前が「ランチア・フェラーリ」だったのはこのせいで、Fiatグループ総出で作られたマシンでした。
ル・マンには専用カウルを用意するほどの熱の入れようだったものの、ワークスとしてはすぐに活動を終了してしまいました。

ワークスによる活動の終了後もプライベーターにより、独自にモディファイを重ねられていきました。

そしてターボ時代が終了…グループC自体が「3.5リッターNAエンジン」へと移行するなか、Fiatグループはラリーに注力しているランチアではなくアルファロメオにマシンの製作を指示。

アルファロメオによるコードネームSE048SPは完成間近だったところへ、「グループC終焉」の余波で開発計画は中止。ほぼ「頓挫」に近い破綻を起こしたままマシンは放置され、製作途中のまま展示されているようです。

つか、こんなの求めてないんだよ!

これの延長戦上としてフェラーリのV12…もしくはV10を載せて「ランチア・フェラーリ」としてくれればよかったのになぁ…。

そして…その数年後「特上得意様」モレッティのためだけにフェラーリはデチューンしたF1用V12を搭載したオープンプロト333SPを製作するのでした。
なんかグループ内でもチグハグだなぁ。