少し前、
行きつけの理容室に行ったのですが。
店に到着するとき、
ポールサインが回っていることは回っているけど、
いつもより”ものすごくゆっくり“と回っていて、
これ開いているのか?
といった感じで。
一応店内の様子を伺うと、電気が点いていて、店員もいる。
確認の意味もあって扉を開けてみると
「いらっしゃいませ」
と言われたので、
営業中と判断して、
散髪してもらうことにしました。
だって、営業中ではなかったら
「いらっしゃいませ」
って言わないもんね。
で、客が他にいなかったので、
そのまま席に案内されたのですが、
何か違和感があり。
そのお店、
「親父さん」と「息子さん」
の親子二人でやっている個人店なのですが、
その日は親父さんの姿が見当たらなくて、息子さんが担当する事に。
自分が行くと大体いつも親父さんが担当していたので、
「今日は息子さん一人か、珍しいな。」
と思いながら着席。
自分の場合、短く出来ればいいや的な感じなので、
「後ろとサイド刈り上げるくらいの短めのスポーツ刈り」
と
いつもオーダーしています。
髪型とか、考えるの面倒な人です。
「髪型なんて不潔に見えなきゃいいんです」
なタイプ。
で、息子さんのカットが始まったのですが、
いつもより電話だったり、
息子さんが席を外す回数が多いな…
と思っていたら息子さんがカットしながら、
「すいません、ちょっとバタバタしていて…」
と言うので、こちらも急いでいる訳では無い為
「全然いいですよ♪」
と返した直後、
「実は、父が亡くなりまして…」
と衝撃の事実が告げられ…。
「あ、通りで親父さん居なかったわけだ…」
と。
自分の行ったタイミング、
悪かったかな…
とも思いまして。
自分の行った日の丁度一週間程前までは親父さん、
店に立っていたそうですが、
急に週中に亡くなってしまったような感じでした。
こちらも深く突っ込めるほどの仲では無い為、
死因等は聞けず、
「あらら…そうなんですね…」
位しか返せず。
しかも、
葬儀場が空いていなくてまだ通夜や葬儀を済ませられていないとのことでした。
そりゃバタバタしている訳だよ…
いつもやってくれた人が亡くなられたのは残念です。
店を息子さんがこのまま続けるかは正直分かりませんが、
やっているうちは今まで通り通おうかとは思っています。
子供の頃からずっと35年以上は通っているお店なので、
無くならない限りはね。
店変えるの面倒というのもありますが。
もし無くなったら、1000円カットとか、
自宅バリカンとかになると思います。
コスパ重視になると思う。
今の店だから通っているというのもあるので。
外からじゃ判断付かなかった状態だったから確認で扉開けたら
「いらっしゃいませ」
って言われたもんだから普通に入っちゃったじゃないか…
それなら、
「あ、すいません、今日ちょっとやってないんです」
って言って、自分の事断っても全然良かったのに(^_^;)
“一応営業中”だったので対応してくれた、
もしくは父親が亡くなった事の気を紛らわせる意図で接客したというのもあったのかもしれませんが。
仕事に集中してる方が気を紛らわせられる人もいますからね。
散髪が終わり、会計しながら帰りがけに
「生前は父が大変お世話になりました」と言われ、
「こちらこそ有難うございました」と返し、
正解かどうか分かりませんが
「頑張って下さい」
と息子さんにひと声かけて理容室をあとにしました。
こういう時、気の利いた対応出来ないんだよな…