医局は家族 | へその緒のはなし

へその緒のはなし

「へその緒」を研究する産婦人科医のブログ。
かつては、みんながお世話になったはずである「へその緒」の神秘的なしくみと、その異常への挑戦を語る。

 うちの医局(職場)は楽しいです。というか、楽しくなければやっていられません。産婦人科医不足は最近騒がれるようになりましたが、研修医の頃は朝6時代に仕事開始、帰れる日でも夜11時、その後飲み会。当直は、週2-3回。。。と、病院生活です。上級医になって、時代の変遷もあり、仕事時間は多少減るようになりましたが、当直は相変わらずあります。

 そんなに拘束されても、みんな産婦人科の仕事が好きで面白いからやっているのだと思います。職場の仲間もみんな仲良しです。病棟の受持ち患者さんはチームでみます。10年目以上、5年目前後、1-2年目の学年がチームを組みます。

 外来のはじまる前の朝8時にはチーム全員集合し、回診し、今日やることや方針などを確認し合います。上の先生は、外来があったりするので、一度バイバイします。今度、外来の終わる1時頃には、お昼ごはんで集合です。仕事の進行状況、午後の予定などを話しなが食べます。ごはんあとは、またいったん持ち場に分かれて夕方集合。6時頃に、またチームみんなで回診し、きちんとやるべきことが終わっていれば、チーム班長の「解散宣言」でチームとしてのお仕事は終わりになります。

 昼間のチーム以外に当直をせねばなりません。当直は、昼間のチームとは別に日々割り振られた当直メンバーでやります。これも上中下の3人セットです。夜ごはんは当直メンバーで食べます。

 そんな感じなんで、朝から晩まで職場仲間と過ごすのですが、さらなる結束を強めるための「班飲み」があります。昼間の班の全員が当直が当たっていない日というのはそうそうありません。新しい当直表ができたら、即確認です。夕方6時頃に回診と書きましたが、実際はそこで解散宣言できない日も多々あります。だから、「班飲み」の日は朝から仕事フル回転です。何となく隣の班の先生たちがバリバリ働いていると思うと、たいてい班飲みです。

 医局の仲間は個々の家族以上に一緒に過ごします。今、ひとり離れて留学していますが、ときどき懐かしく思い出します。


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