“まぶた”の手術の知識と経験! | なにわの美容外科医 ☆なんでも 快・魁・回想録☆

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こまちクリニック Dr.ふじもとの日々感じたことから美容最新情報まで、情熱いっぱいにお伝えするブログ

こんにちは大阪京橋の美容外科

こまちくりにっく 院長の藤本です。

 

美容外科なのでまぶた(眼瞼)の手術というと、二重や目頭切開などが一般的だと思います。

 

でも、形成外科や眼科などでは眼瞼の手術というと、顔面外傷後の変形であったり、生まれつきの眼瞼の欠損であったり、眼瞼にできた癌の切除の再建であったり、多種多様な手術があります。

 

実はこの知識と経験が美容外科医にとっても非常に大切なのです。

 

1二重の手術をしたけど、予期しない合併症が起こり変形してしまった。

2他院で瞼の手術をしたけど、組織を大量に切除されており二重の修正が難しい。

3他院でどんな手術を受けたかわからないが、高度な機能障害を生じている。

4癌や外傷のあとをキレイにして欲しいので美容外科来られる患者さんの診察

・・・・・などなど

 

美容外科医の中には、麻酔科や内科など畑違いの科から転科してこられる先生がいます。そういった形成外科以外の先生でも大手クリニックなどで大量の手術症例をこなして経験を積み上げ、非常に上手に手術をされる先生も多くおられますが、こういった患者さんの治療には、形成外科の専門医の中でも、実際に先天異常や癌の再建、3次救命センターでの外傷治療経験があるドクターでないと適切な治療ができません。

 

そして一部のドクターだと思うのですが、術後に重度な醜形をきたしても、自分で修正ができないと

『手術は成功しています』とか、『これは問題がありません』と言って患者さんの対応をしない医師もいると聞きます。

 

やはり基礎として形成外科の眼瞼の手術経験は必要ですね。

 

でも美容外科をしているとそういった眼瞼手術の知識をアップデートする機会がなかなかありません。

 

なので、形成外科医と眼科医による瞼の手術の学会が新大阪で開催されたので参加してきました。

 

第30回日本眼瞼・義眼床手術学会

会長:今川幸宏先生(大阪回生病院眼科・大阪医科大学眼科教室)

非常に活発な討論があり、目からウロコな講演が目白押しでした。本当にためになることばかりでした!

 

『眼瞼手術のオキュラーサーフェスへの功罪』

京都府立医大眼科の渡辺先生

のご講演は、眼瞼ですが、特に眼瞼下垂術後の諸問題について科学的にデータを提示されており、気軽に手術していると大変なことになる場合があると再認識させていただきました。

 

瞼の手術をする美容外科の先生は是非参加してほしいと思います。

 

ランチョンセミナーも『外傷性流涙症への対応』三村真士先生(大阪医科大学)と目頭切開などでも術式によっては起こりえる障害なのでしっかりと勉強させてもらいました。

 

これからも、しっかりと勉強し患者さんに還元したいと思います。