レッド・ツェッペリン、LED ZEPPELIN Ⅱ | 新時代思考記

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レッド・ツェッペリン「LED ZEPPELIN Ⅱ」(1969年)という作品。

レッド・ツェッペリンの作品は、全てが名盤だと言っても過言ないほど、どれもが素晴らしい出来だが、その中でも私はこの「Ⅱ」は特に優れている作品だと思っている。

 

何かで知ったが、確か、非常に短期間でこの「Ⅱ」のレコーディングは済んでしまったのだけれども、その事実が「Ⅱ」全体のイメージと直結している。まるで、ごつごつとした荒削りな面があることだ。それによって、生々しい勢いが感じられる分、私には余計に素晴らしく思えてしまう。

 

物事というのは、技術的に完璧を目指せば目指すほどに、当然の如く完璧に近付くのだろうが、その分却って、本質の部分が疎かになるというか、本質が技術によって埋もれて隠れてしまうことで分からなくなる、という危うさは常にある気がする。

 

「Ⅱ」はその点、技術よりも本質の部分が剥き出しになっているような気がして、演奏はジミー・ペイジ中心に勿論凄いのだけれども、本質の部分以外が変に目立たずいわば不完全な感じがするから、尚良いと思っている。

 

やはり物事は、何でも本質が大事ではなかろうか。人間で言えば魂の部分に相当するのだろう。