プロディジー、活字による表現か・絵柄による表現か | 新時代思考記

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令和の時代も考え続けます!

プロディジー「THE FAT OF THE LAND」(1997年)という作品。テクノの先頭を走り続けていたようなグループで、見掛けや外見はちょっとばっかし、いや、かなり悪そうな人たちである。

しかし、音楽センスの方は抜群である気がする。それでいて、音がカッコ良いのである。音楽は、決して容姿や見掛けではないのだなぁ。

全10曲、56分という作品である。

 

 

今は「風の時代」に入ったと言われるように、大きく時代が変わったのである。

 

風の時代という名前もさることながら、いろいろと人によっての考え方で、その時代に適する言葉や名称というのは違ってくると思う。

私としては、今の時代の変わり様は、いわゆる目に見える「物質主義」から目の見えない「精神主義」へと移り変わった、と言える気がする。

 

ということは、必然的に、目に見えない言葉や文章表現の価値がこれからは上がってくると思う。

つまり、今現在、哲学とか人気のない活字の本が、再評価されてくる気がする。

 

反対に価値が下がるというか、評価が下降気味になり、余り読まれなくなるだろうと予想出来るのが、今現在、人気の漫画やアニメではなかろうか。

漫画やアニメにも言葉こそあるが、その情報量は極めて少ないし、活字だけの本には確実に劣ってしまう。

どんな漫画やどんなアニメでも、言葉というのはなくてはならない存在ではあるが、やはり、絵柄や風景中心により物語の展開は進められていることだろう。

 

目に見える物質の絵柄による表現の方が、読者にはダイレクトにそのまま伝わり易いかもしれないが、精神という、目に見えない哲学的な事柄や感覚的な事柄となると、絵柄による風景描写だけで以て表現することは、とても困難だと思われる。

 

一方、活字の本の言葉は、哲学的事象や感覚的で目に見えないことまで、広く表現することに向いている。

 

よって結論として、活字の本は今後読まれる方向へ人気復活してゆく一方、漫画やアニメは今よりは徐々に読まれなくなり、観られなくもなってゆくのでは、と私は簡単だが予想している。

(別に漫画やアニメが大嫌い、という訳ではないです。殆ど観ないですが。)