素敵ハミ受け、素敵 T on H | Dressage Love

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馬場馬術に夢中です♪

 こんにちは!

 

ここのところ夕方吹く風が

少しだけ爽やか風味になってきたような。

 

いや〜。

忙しい忙しい。

 

本業は未だコロナの影響で暇なのに

なぜに忙しいって

WEG (世界選手権) 観戦です。

 

誕生日は1月のくせに

去年 11月のブラックフライデーに

誕生日祝いと言い訳して

こんなものを買っていて。

 

日中 with カーテン opened

 

20 x 20 x 15 cm くらいの

ボックスで 3kg くらいしかないのですが

横 250cm くらいに映せます。

 

 

一番最初に画質チェックで観たのは

シャーロット・フライ選手の演技でした。

 

日中 with カーテン closed

 

 

 

当時ランキング 35位だった選手の

今回の優勝。

 

まぁ〜嬉しいこと。ラブラブ

 

 

 

 

 

値上がり前、その上セールで

結果的には現行価格より

だいぶお安く入手できてよかった!

 

 

そして

健常者 馬場馬術 最終日には

もうパラ馬術も始まっていて。

 

ただでさえ家事苦手なのに

一向に進みませんよっと。

 

 

そんななかで素敵ハミ受けを

見つけてしまって

何度も何度も観てしまいました。ラブラブラブ

 

 

パラ馬術 グレード2(障害程度重め)

カトリーヌ・クリステンセン選手

(トレーナーはカトリーヌ・デュフール選手)

 

 

 

グレード3(障害中程度)の

トビアス・トーニング・ヨーゲンセン選手

 

 

 

 

乗り手としての理想。音譜

 

わたしが目指しているのは

こーゆーハミ受けです。

好みは人それぞれなので

みんながこれを目指さなければならない

ってわけではないです、もちろん。

 

 

もともと

お馬さんたちが首長めな体型なのもあり

喉下にゆったり空間がある。


お馬さんが動きやすいように

首を使いたいだけ使えるように

エラスティックなコンタクトが保たれている。

 

鼻面が垂直であるという形にこだわって

手綱引っ張っていると

頸の、特に付け根あたりの筋肉が

ぎゅーっと詰まっていたり

項あたりの筋肉が固まってしまったり

するのだけれど

 

このおふたりはむしろ

ハミを遠目のところに置いておいたまま

頸をできるだけ使わせてあげて

だから頸の付け根の筋肉が

"ぎゅー" ではなく

むしろ ふわっ とした印象。

 

ハミが遠目のところにあるから

お馬さんは巻き込みようもない。

 

 

頸の筋肉と背の筋肉は繋がっているので

頸を使えるから、背もしっかり使える。

 

なので、動きが全体に

生き生きと伸びやか。

 

人間だって

頭の上からずっと圧をかけられ

首が詰まったら、不愉快です。

 

それがずっと続いたら

身体の動きが硬くなるかどこか痛めるか。

 

 

先日、ヘアサロンでシャンプー後

頭蓋骨と顎に手をかけて

すごい力で上に引っ張り伸ばされて。

 

下手なマッサージや整体よりずっと

丸まっていた背がまっすぐ伸びて

気分もスッキリ気持ちよかった。音譜

 

 

ハミを乗り手のほうに

引っ張るのではなく

遠いところに置いて

お馬さんが背と頸の筋肉を

緩めてしっかり動かせるから

 

 

 

人間が設定した

ハミの位置の上に

項が on してくる

 

 

 

そんな印象。

 

出来たら、スマホじゃなく

パソコンや TV など

出来るだけ大画面で観てみてくださいね。

そのほうが筋肉の使いかたや

運動のベクトルなど、見えてくるので。

 

 

ハミ受けを英語で

on the bit って言うのは

そーゆーニュアンスだったのかしら?

と思ったり。

 

英語の contact って個人的には少し

ドライな印象を受けるのですが

ドイツ語の anlehnung だと

もっと しっとりぴっとり な印象。

 

解説でも言われていますが

 

お馬さんのバランスが

ほんの少し前に流れかかると

すぐに ふわっと  受け止めて

すーっとソフトに 戻してくる。

 

ガッと 止めて グッと 戻すのではない。

 

このおふたりのハミ受けには

お馬さんへの愛と 敬意 を感じます。ラブ

 

他にも

素敵コンタクトの選手はいたのですが

動画が短いほうが紹介しやすいので。

 

 

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グレード3とグレード4には

ターン・オン・ザ・ホンチズが

 

グレード2とグレード3には

レッグイールディングが

 

入っているので

 

そのイメージトレーニングにも

パラ馬術観戦はオススメです。

 

トビアス選手の T on H も素敵ですが

グレード4の

アメリカのケイト・シューメーカー選手も

すっごいです。(2:01:00 あたり〜)ラブ

 

 

 

直前まで

ザ’・中間常歩な

バランスと大きな踏込みをしているのに

どーしてあんなに小さく周れるんだか?

 

バランスを一瞬で後ろに集めて

お馬さんの後駆もそーとー柔らかい

のかな?

 

本馬場から変に中途半端に見えるところに

準備馬場や売店コーナーがあって

 

最初に行われた個人競技では

馬の動きが硬かったり

TonH の出来がいまいちだったりした人馬も

 

次に行われたチーム競技のほうでは

しっかりお馬さんの馴致が済んでいて

ずっと良い動きになっていたりもしました。

 

RE-LIVE 映像が

もし YouTube で公開されたら

or

ClipMyHorse のアカウントをお持ちの方は

ぜひチームのほうもご覧くださいね。

 

 

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ちなみによく

一部のパラの選手の拳が
ガンガン揺れているのに
ハミ受けが安定しているのを
不思議に感じる方がいて
質問を受けることがあるのですが
 
 
バランスクリニックのスザンヌさんが
初来日のときやその翌年くらいはよく
騎乗中に手綱を持ったまま
お手玉のように手を上下に動かす
というエクササイズをさせられました。
 
もちろん
コンタクトは一定に保ったままでね、と。
 
当時わたしは初心者だったのですが
不思議と
ハミにかかる圧を一定にするよう
最大限気をつけながら
拳を上下に動かしているほうが
変に静定させようとするより
お馬さんはご機嫌なものでした。
 
それくらい首、肩、肘が
固まっているほうがよっぽど
お馬さんの口へのあたりがきつくて
悪影響だったりすることもあります。
 
座れていなくて
肩、肘が固まっている
 
= お馬さんの動きに連動できていない
  体幹の動きに拳が連動している
 
 
ので
だったら体幹から独立して
動くほうがマシだったり。てへぺろ
 
それをするよう指示されているから
普段の騎乗の何倍も神経を使うことになり
その結果
普段より柔らかいコンタクトを保てている
というのもあるかと思います。
 
人間の拳が揺れていても
お馬さんの口に伝わる圧が一定なら
問題ない。
 
 
もう1パターンあり得るケースは
下乗り効果。
 
初心者だったころ
馬場の鐙の位置で乗ると
拍車をつけていなくても
ロデオる障害馬さんに乗ったことがあります。
 
ハミ受けできなかったころ
そんな人に乗られたことがない
競技馬に乗って
みるみるお馬さんのご機嫌が
悪くなってくるのがひしひしと
伝わってくる、なんてことも。えーん
 
 
どちらのケースも
先生にお願いして乗ってもらったら
しばらくして
 
 
 
もう大丈夫なはずだから
もう1度乗ってごらん?
 
 
 
と。
 
ほんっとに大丈夫だったんです。目
 
 
一体何をどうしたんですか?
って、レッスン後に訊いてみたら
 
どちらのケースも
わたしの真似をして乗ったんだそう。
 
障害馬くんには
その馬の好みより後ろの脚位置で
なおかつ膝下ブラブラさせて。
 
馬場の競技馬には
わたしと同じハミの使い方をして。
 
 
もちろん先生は
わたしよりずっと
馬に対する支配力が強いので
わたしの真似をしながら
 
これは扶助ではないから
気にせずに動き続けなさい
と言い含める
 
とか
 
散々散々繰り返すことで
お馬さんがそれに慣れて
最終的に無感覚になるようにさせる
 
とか。
 
 
自分が乗ってお馬さんから
いい動きを引き出せるだけなら
あくまで選手でしかない。
 
プロって
お客さんが安全に楽しめるように
お客さんのために馬に乗るんです。
 
わかるようになればなるほど
プロって凄〜〜〜い 目
って思います。
 
 
リーマンショックで仕事が暇で
研修生として毎日乗っていたころは
指導員資格取って本業辞めて
うちの社員にと
お誘いいただけたこともありましたが
 
万が一資格を取れたって
そんなの単なる紙でしかなくて
自分のことをプロだなんて
全く思えないよ〜んと
内心思っていました。
 
わたしが知っているプロは
選手としては無名でも
みなさん本当に本当に乗れたし
とても頼りに出来たので。
 
わたしは暑さに耐性がないので
努力して乗る技術を磨いたとしても
プロとしてやっていくのは
無理だったなぁ〜とも。
 
いま暑いから乗りに行かないけれど
お仕事で馬と関わっている方たちは
この暑いなかの毎日の肉体労働。
 
そのおかげでわたしたちは
行きたいときにだけ行って
乗りたいときだけ乗ることができる。
 
研修生、パートさんまで含め
スタッフの方達が体調を崩さずに
夏を乗り越えられますように。