箸が持てなくなったら
ペンが持てなくなったら
ボタンが止めれなかったら
左手の感覚を失ったら
左手はあるけど
だらんと体についているだけだったら
握られても感触はなくて
ただただ反応のない体の一部だったら
言葉が出てこない。
うまく歩けない。
靴が履けない。
靴紐なんて結べない。
ある日、望んでもいないのに
突然そうなったら、焦りませんか？
焦りを軽く超えていきます。
そして、どうしていいかわからなくなります。
思考停止します。
明日の仕事。
明後日の仕事。
来週の、来月の・・・
もし、仕事ができなかったら
どうやって生活すればいいの？
そんなのが
後から後から止まることなく
自分の心に襲い掛かります。
焦るな。と言われることに怒り。
焦るな。と言われるたびに憤る。
命と向き合うのも大変です。笑
僕ですか？
その域を少し抜け出たところにいます。
だってね
あれしたいです。これしたいです。
全部ダメって言われますから。
いい意味で諦めました。
あ！これできた。
あ！これもできた。
日常の中で喜びを探すようにしました。
今日は一度も涎が垂れなかったな。
よし、１つクリア。
足首を意識して
地面を蹴る感覚を意識して歩いて
あ！靴をする音が減ったなぁ！
よし、１つクリア。
1時間、噛まずに研修を乗り切ったよ。
2時間、情熱を込めて話し切ったよ。
3時間、集中して聴いてもらえたよ。
こんな感じで１つずつ、クリアにしていく。
できていたことを全て失ったので回収する感じ。
今日で切れてから２４日目。
こんな短期間で、ここまで復活しているの
すごいことやからね！と先生が言う。
ゆっくりやりましょう。
理学療法士さんが微笑む。
頷く僕がいる。
ここまで復活して来ているから
頷けるけど・・・
もっと不自由だったら
絶対頷かないだろうなあ。と思う。
赤ちゃんと一緒。
１つずつ、できることを増やしていく。
半年後には
ほとんど元に戻っているイメージで。
焦るな！と言われれば言われるほど
反発する時期は超えました。
命あっただけ、有難いと思いなさい。
そう言われるのも十分わかっています。
言われなくてもね。
朝、目覚めたら、光が差し込んで感動する。
そんな毎日です。
立てて感動。感激。感謝。
見えて感動。感激。感謝。
聞けて感動。感激。感謝。
触れて感動。感激。感謝。
焦ると心がどう動くのか。
焦ると体がどう変わるのか。
全て、人体実験中です。
脳の血管切ってまですることじゃないけど
全部、自分で実験しています。
少しずつ、忘れ物、落し物を回収していきます。
今夜もリハビリ日記を読んでもらって
ありがとうございます。
営業に従事している人に伝えたいです。
受講生様は研修でいつも聴いていますよね。
お客さまの命の時間をいただいていることを忘れるな。
いただいたことに感謝できない限り、それ以上はない。
時間をいただき
家に入れていただき
スリッパをはかしていただき
言葉をかけていただき
いただいてばっかりなのに
その頂き物に感謝もできずに
契約までいただこうとしているのは誰ですか？
いただいたものに感謝してください。
それができない人は営業失格です。
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