一般社団法人生涯けんこう -5ページ目

大学病院への入院に向けてもらった資料に面白いものを見つけました。

患者の権利として保障されたことに関する資料です。

読んでみると「至極当たり前」の事が書いてありますが、医者と患者の関係では医師の方が圧倒的に上なのでこの権利が十分に守られているとは言えないパターンがあります。

 

患者の権利としては

・治療を受けること

・納得するまで治療内容を聞けること。逆に医療者は患者に説明する義務がある。(インフォームドコンセント)。

・別の医療者の意見を求めること。(セカンドオピニオン・・・)

・治療法の決定権は患者にあること。(ほとんどのガン治療には患者の同意が必要なこと)

・自分が受けた治療内容を知ること。

・個人情報が守られること。

・尊厳とプライバシーが守られること。

 

でも、認められているからと権利の上にあぐらをかくことなく、まずは医師の提案の意味が分かるぐらいには知識を身に着けましょう。

「医師にすべてお任せ」が一番良くないと思います。

自分の状態がどうなっているのか?

治るためには何が必要かを常にアンテナを張っておく必要があります。

その上で医師からの提案を含めて、何をどうするのか自分で決断してください。

何せ「治療法の決定権は患者にある」のですから

 

 

入院・手術に向けて、色々準備がいります。

何せ、入院するほどの病気やケガをしたことが無いので、何もかも初めてです。

 

自分がこの先どうなっていくのか?

治るのか?

仕事に復帰できるのか?

仕事のことやお金のことなど心配事はたくさんあります。

 

とりあえず、お金関係では

1.限度額認定適用症を取得・提示

2.生命保険の手術給付等

3.医療費控除

4.そのた共済の給付金など

 

1.は手術費など高額の医療費がかかることが分かっている場合、病院に払う費用が一定額まで減額(補填)される制度のことです。

  年収でいくら減額するのかが違ってきます。月ごとに計算されます。

  昔は一旦病院からの請求額を自分で払ってから、申請し還付される仕組みでしたが、限度額認定適用症で病院へ払う金額が

  限度額までに抑えることが出来るようになりました。これは是非利用したい制度です。なるべく早く済ませておきましょう。

 

手続きとしては

(1)限度額適用認定申請書を市町村または協会けんぽの窓口へ提出します。

(2)限度額適用認定証を交付される。(発行までの目安・・・1週間程度)

(3)医療機関の窓口で限度額適用認定証を提示します。

(4)同一医療機関のひと月の支払額が自己負担限度額までになります。計算された請求額を払えばよい。

ただし、医療費以外(食費や差額ベット代など)は対象外なのでその分は自己負担になります。

 

2.生命保険の手術給付等

これは生命保険やがん保険での給付を受けるものですが、証明書類が必要です。一旦は自己負担して、事後に必要書類をそろえて、請求することになります。残念なことにガン保険には入っていませんでした。残念!!!

ただし、ガン保険に関しては折角掛け金を払っていても、いざ貰う段になると貰えないパターンがあります。

給付条件をよく確認しておかないと勿体ないですよ!!!

 

3.医療費控除

年間の医療費合計が10万円を超えた場合は200万円までの範囲で確定申告をすることで所得税の控除が受けられます。色々な費用(食費や差額ベット代、交通費など)も対象です。

ただし、生命保険の手術給付等などの給付を受けた場合は医療費合計から給付分を差し引いた分が対象です。

私の場合は上記1.と2.が対象だったので、差し引きすると年間10万円を超えそうもなかったので、結局医療費控除は利用しませんでした。すべての領収書を取っておくのも面倒だったこともあります。それでも一応は保存していました。

 

4.そのた共済の給付金など

組合保険や共済保険などから給付金を貰える場合もありますから、よく調べておきましょう。

 

結構予定していない出費で額も大きくなるので、貰えるものはきっちり貰うようにしましょう。

くれぐれも後の祭りにならない様にしましょう。

大学病院の売店は基本的に患者さんようなので特殊なものを売っています。
手術用に売店で買ったものにフンドシとストッキングがあります。
恥ずかしながら、フンドシなど見た事もましてした事も有りません。博多山笠に出る人はするみたいですが、でもあれは締め込みらしいのでフンドシとの違いは分かりません。
大腸ガンなど下腹部の手術なら分かりますが、私は胃がんなので実際に切るのはヘソの上からみぞおちあたりまでだから余り関係無さそうですが
あそこの毛も剃られてはいないです。
実際の所は全身麻酔で意識は無いので何をされているかは分かりません。
次にストッキングですが、これは弾性ストッキングと言います。手術は麻酔により心肺機能が低下します。つまり、血液を送り出す力が弱くなるので血が心臓に帰って来る方も少なくなります。そこで弾性ストッキングの出番です。弾性ストッキングが足を締付けて血が心臓に戻ることを手助けしてくれるそうです。理屈は分かってもストッキングなんて今まで履いたこともありませんから、多少抵抗もありました。しかし、四の五の言っている場合ではありません。言われた通りに履きましたが何かお尻がムズガシイようでした。

手術前のちょっとビックリした話です。

ガン細胞には「恐ろしい特徴」がいくつかあります。
ガン細胞は生き残るために正常細胞にはない恐ろしいことが出来ます。

1.無限に増殖すること
2.新生血管を作ること
3.免疫を抑制する
4.浸潤・転移を起こすこと
5.遺伝子の不安定性と変異すること
6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること
7.薬品に対する耐性があること
8.もとは自分の正常細胞であること

 

次に「8.もとは自分の正常細胞であること」です。

 

ガン細胞は体の外からやってきたわけではなく、元は自分の細胞です。

人間の細胞は約60兆個といわれており、細胞分裂により常に入れ替わることによって体を維持しています。

ところが、一定の割合でミスコピーが発生し、その数は1日に5000個ほどと言われています。

これが全てガン細胞の卵というわけではありませんが、体本来の機能を持つものでもありませんから

放置しておくわけにもいきません。

しかし体にはこの出来損ない達を失敗作であると判断し、消去する仕組みが備わっています。

そのお掃除役を担っているのが、免疫です。

 

この免疫が何かの理由で正常に働かないか、働いても出来損ないの勢いに負けてしまうと体の中に正常でない細胞が増えてしまうことになります。これは由々しきことです。その最たるものがガンです。

 

また、いままで述べてきたようにガン細胞は何とかして、生き延びようとする意志を持っているかのように立ち回ります。

ですから、「体を健康にしてくれる免疫」の仕組みを理解し、正常に働くようにメンテナンスをする必要があります。

 

免疫が正常に働くように実行すべきことは

・体温を36.5度以上にする

・血をキレイにする。キーワード=動物性食品を少なくし、植物性食品を多くとる

・体に必要な栄養をきちんと摂る。食生活の見直し

・ストレスを少なくする生き方をする

・適度な運動をする

・規則正しい生活を心がけ、特にきちんと睡眠をとる

などです。

 

何も特別なことではありませんよね。

「こころと体に良いこと」を実践していれば、体を健康にする仕組みが誰にでも備わっています。

健康で幸せな人生を目指しましょう。

 

とりあえず、このシリーズは終わることにします。

つたない文章にお付き合いいただき誠にありがとうございました。

 

でも、ブログを辞めるわけではありません。

これ以降は闘病記を中心に時々脱線して他の話題にも触れたいと思います。

ガン細胞には「恐ろしい特徴」がいくつかあります。
ガン細胞は生き残るために正常細胞にはない恐ろしいことが出来ます。

1.無限に増殖すること
2.新生血管を作ること
3.免疫を抑制する
4.浸潤・転移を起こすこと
5.遺伝子の不安定性と変異すること
6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること
7.薬品に対する耐性があること
8.もとは自分の正常細胞であること

 

次に「7.薬品に対する耐性があること」です。

 

薬品に対する耐性の話はガン細胞に限った話ではありません。

例えば、睡眠薬を常に飲んでいると睡眠薬を飲まないと寝付けなくなり、次第に量を多くしないと効かなくなります。

義母がそうだったのでよく覚えているのですが、「薬を簡単に出す医者が良い医者」で薬を飲む事や貰うことがまるで趣味の様になっていました。

そのせいもあって私は薬嫌いです。風邪ぐらいでは薬を飲みません。第一「咳止めや鼻水の薬や熱さまし」などは風邪薬ではありません。

カゼの諸症状を緩和するとしか書いてありません。つまり、それらの薬はカゼを治す薬ではないのです。

ついでに言うと「セキや鼻水や発熱」はカゼの菌が引き起こしているのではなく、すべてカゼを治そうとして、自分の体が引き起こしているのです。セキや鼻水はカゼの菌を体のそとへ出そうとしています。免疫細胞を大量発生させた後に、体温を上げて免疫の働きを促しているのです。折角カゼを治そうとしているのに、わざわざ邪魔をしていることになります。結果的にカゼが長引くことになります。

ではどうするかと言うと、栄養を取って、暖かくして寝ることです。結果的にこれが一番早く治ります。

インフルエンザや肺炎など原因がはっきりしている場合はそれなりの対処が必要ですが、そうでなければ寝るのが一番です。

 

大分、話がそれました。

ガンと薬の話をします。

抗がん剤は普通単独では使いません。数種類を混ぜて使います。(再発予防の場合は別です。)

単独使用だと耐性ができやすいためです。

抗がん剤の耐性は2パターンあります。

1つめは最初から全く効かないパターンです。これは個人差があり、実際のところはやってみないと分からないのです。このパターンだと抗がん剤の効果はなく、副作用だけを貰って体にダメージがきます。

2つめは最初はそれなりに効いていたが、だんだん効果が出にくくなります。こうなるとその薬に対する耐性が出来て、使えなくなります。

通常抗がん剤は奏効率の高いもの=効く確率が高いものから使いますから、効かなくなってくると段々選択肢が少なくなり、一応やってみるけど効果は期待できないことになります。そのころには副作用のダメージで体は相当弱っており、益々危険な状態となります。

医師は最善を尽くしてくれているのでしょうが、薬にはそういう負の面がある事を十分自覚してより慎重に使うべきと思います。

 

まあ、個人的な意見を言わせていただくと「私は抗がん剤を使う気」はありません。自分の命をつかったバクチだと思っているからです。

 

現在抗がん剤を使っている方がいたらごめんなさい。

あくまで私は使わないと言っているだけでその人の選択が間違っていると言っている訳ではありません。どういう治療を選ぶかは全くの患者の権利であり、自由です。そのことは最大限尊重します。

逆に「一切の治療を受けない」人がいても私はその人の選択なので、尊重します。

あくまで患者の意思が最優先と言う立場です。

治療を選ぶ権利は患者にあるのですから、自分で調べて納得して決断して欲しいと思います。

 

もう少し続きます。

 

ガン細胞には「恐ろしい特徴」がいくつかあります。
ガン細胞は生き残るために正常細胞にはない恐ろしいことが出来ます。

1.無限に増殖すること
2.新生血管を作ること
3.免疫を抑制する
4.浸潤・転移を起こすこと
5.遺伝子の不安定性と変異すること
6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること
7.薬品に対する耐性があること
8.もとは自分の正常細胞であること

 

次に「6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること」です。

 

少し難しいので要点だけを箇条書きにします。

・糖/たんぱく質/脂質を分解して、生命活動のためのエネルギーを得る。

・エネルギー源としてもっともよく使う物質はブドウ糖である

・通常は3段階の過程を経て燃焼し、二酸化炭素と水を生成する。

・第1段階は解糖系といい、酸素を使わずにブドウ糖を分解する過程でピルビン酸や乳酸を生じる。

・第2段階はクエン酸回路といい、酸素を使わずにピルビン酸を完全に分解して、ATPを作るための前段階の高エネルギー物質を生み出す。

・第3段階は電子伝達系水素伝達系)といい、酸素を使って高エネルギー物質からエネルギーを取り出し、ATPを生成する。

第1段階は細胞質で、第2と第3段階はミトコンドリアで行われる。

 

ガン細胞は解糖系つまり酸素を使わずにブドウ糖を分解してエネルギーを調達することが出来ます。ガン細胞内ではブドウ糖さえあれば自分だけ増殖を続けることが可能になります。

しかも酸素を必要としないこともポイントです。

ガン細胞は大きくなればなるほど、自分の生存に適した環境にしようとします。それは人が健康に生活していく環境とはかけ離れた環境です。

 

ここまでお話ししてきたことからも分かるように、ガン細胞は「無限増殖をする」という明確な意思を持って、人の体を自分に適した環境に作り替えようとしているようです。しかも体の仕組みを巧みに利用しています。

そして、体の仕組みをまだまだ未解明の部分が多いのです。現代西洋医学が絶対などというある意味不遜な考えではなく、人体が持つ「健康になる体の仕組み」を高めて病気を癒していく謙虚な姿勢が必要ではないかと思います。

今の現実を直視し、最も「自分の生存に必要な物はなにかを探り、実践していくことが大事」と思います。

 

今回は非常に観念的で分かりにくいお話になってしまいました。

申し訳ありません。

 

ガン細胞には「恐ろしい特徴」がいくつかあります。
ガン細胞は生き残るために正常細胞にはない恐ろしいことが出来ます。

1.無限に増殖すること
2.新生血管を作ること
3.免疫を抑制する
4.浸潤・転移を起こすこと
5.遺伝子の不安定性と変異すること
6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること
7.薬品に対する耐性があること
8.もとは自分の正常細胞であること

 

次に「5.遺伝子の不安定性と変異すること」です。

 

なるべく分かりやすく説明します。

なぜ、ガンが出来るかと言うと様々な説がありますが、一様に言われるのは正常細胞の遺伝子が何らの原因で傷つき次第にガン細胞に変わっていくからと言われています。

 

前記のガン情報サービスによれば

がん細胞は、正常な細胞の遺伝子に2個から10個程度の傷がつくことにより、発生します。これらの遺伝子の傷は一度に誘発されるわけではなく、長い間に徐々に誘発されるということもわかっています。正常からがんに向かってだんだんと進むことから、「多段階発がん」といわれています。

 

このガン化するきっかけは様々な要因が上げれます。

活性酸素、発がん物質、放射線、たばこ、飲酒などです。

活性酸素以外のものは意識して避けることが出来ますが、活性酸素は呼吸によっても発生するので避けようがありません。

ただ、活性酸素の害を和らげる方法はあります。抗酸化物質と呼ばれるビタミンCやビタミンEやポリフェノールなどです。

これは本線の話ではないので別の機会に述べます。

 

で忘れていけないのが、ガン治療で使われる抗がん剤や放射線は大量の活性酸素を発生させます。

「毒を以て毒を制す」的なリスクの大きい方法でなく、避けられるリスクは極力避けましょう。

 

ガンのリスクを高める生活習慣を見直すことでガンの予防に努めましょう。

 

まだまだ続きます。

 

 

ガン細胞には「恐ろしい特徴」がいくつかあります。
ガン細胞は生き残るために正常細胞にはない恐ろしいことが出来ます。

1.無限に増殖すること
2.新生血管を作ること
3.免疫を抑制する
4.浸潤・転移を起こすこと
5.遺伝子の不安定性と変異すること
6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること
7.薬品に対する耐性があること
8.もとは自分の正常細胞であること

 

次に「4.浸潤・転移を起こすこと」です。

 

浸潤や転移とはガン細胞が最初の臓器から別の臓器へ広がっていくやり方です。

まず、浸潤の説明をします。


通常一番内側の粘膜から発生したガンは外へ外へと広がっていきます。

胃ガンの場合であれば、胃の壁は5層になっているのですが、外へ広がったガンは一番外側の漿膜を突き破り、表面に顔を出します。

下の図にもあるように、胃の外には大腸やすい臓があります。胃の表面に出たガンはそれに接する大腸やすい臓などを巻き込んで大きなガンの塊を作ることが有ります。これが浸潤です。

これは、リンパや血液の流れに乗って広がる訳ではありません。

ちなみの私のガンはT3の状態でした。

 

 

ついでに腹膜播種の説明をします。

腹部の臓器(胃や肝臓など)は腹膜と言う薄い膜に包まれています。これに種をまいたようにガンが出来ることを腹膜播種と言います。臓器の表面まで達したガンは腹膜にこぼれ落ちそこで増殖を始める場合があります。腹膜は薄いのでCT検査などでは分かりません。

手術で開腹してみないと分かりません。腹膜播種を治す西洋医学の方法はありません。ですから腹膜播種があると手術中止になります。

かくいう私もお腹を開いてみて、腹膜播種が見つかったらそのまま手術を中止しますと言われました。

怖いですね。

 

次に転位の話です。

転移ガンの特徴としては

(1)原発のガンから離れた所にリンパ管や血管を通して発生する。

(2)転移ガンは原発のガンの特徴を受け継ぐ。使う薬とかも違ってくる。

  しかし、転移した時点で原発のガンともイコールではない。

(3)原発ガンの治療で使った抗がん剤は使えない。

  再発転移を防げなかったので、効果が見込めないとの判断らしいです。

 

転位の典型的な例は

(1)原発の臓器を取り巻くリンパ節

(2)原発の臓器に近い骨(恥骨、鎖骨、背骨など)

(3)毛細血管が多い臓器である肝臓や肺など

 

一般に再発・転移のガンは一般に根治が難しいのが実情です。

ですから、手術で悪い所を取ったから治ったではなく、いかに再発しないかが肝心です。

二度とガンにならない健康な身体にしなくてはなりません。

 

 

参考までに私のガンはリンパ節転移があるⅢ期Aだろうと言われました。(5年生存率は50%。つまり、半分の人は5年生きられない)

最終的にはリンパ節転移がなくⅡ期(5年生存率は70%。ちょっと改善?)

 

まだまだ続きます。

 

ガン細胞には「恐ろしい特徴」がいくつかあります。
ガン細胞は生き残るために正常細胞にはない恐ろしいことが出来ます。

 

1.無限に増殖すること
2.新生血管を作ること
3.免疫を抑制する
4.浸潤・転移を起こすこと
5.遺伝子の不安定性と変異すること
6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること
7.薬品に対する耐性があること
8.もとは自分の正常細胞であること

 

次に「3.免疫を抑制する」です。

 

ガン細胞にとっての天敵は免疫です。
ですから、免疫細胞の攻撃から身を守る手段を色々駆使します。

たとえば、免疫細胞がガン細胞を攻撃する目印を巧妙に隠すと言うことが有ります。
攻撃目標を識別する目印が無ければ、免疫細胞も攻撃できません。
実にずるがしこいですね。

 

もう一つの特徴が免疫細胞そのものの活動を弱めてしまうと言うことが有ります。

 

「オプチーボ」の例で説明します。
本庶 佑(ほんじょ たすく)先生のノーベル賞受賞ですっかり有名になったオプチーボですが、その働きは以下の通りです。
オプチーボはガン細胞が免疫細胞の働きを抑えてしまうPD-1と呼ばれる物質の邪魔をして、免疫本来の働きが出来るようにするだけです。

 

ですから、オプチーボは
1.ガン細胞を攻撃するわけではない
2.免疫細胞の働きを良くするわけではない
単に免疫細胞が本来の働きが出来るようにしてあげるだけです。

 

ここで、素朴な疑問が湧きます。
疑問1.ガン細胞を攻撃するほどの免疫力が無かったら、オプチーボは役に立たないのではないか?
疑問2.ガン細胞が作り出す免疫抑制物質はPD-1だけなのか?

 

疑問1の回答
実はその通りで、オプチーボの奏効率は20%程度と言われています。

10人のうちの8人はオプチーボを投与しても効かないと言うことです。
言い換えれば、免疫力のアップはオプチーボとは別に行う必要があります。

 

疑問2の回答
PD-1だけではありません。
ですから、適用できるガンが決まっています。
悪性黒色腫、根治切除不能又は転移性の腎細胞癌、ホジキンリンパ腫などです。

いずれにしても、ガン細胞のずるがしこいこと。すごいですね。

まだまだ続きます。

 

ガン細胞には「恐ろしい特徴」がいくつかあります。

ガン細胞は生き残るために正常細胞にはない恐ろしいことが出来ます。

 

1.無限に増殖すること

2.新生血管を作ること

3.免疫を抑制する

4.浸潤・転移を起こすこと

5.遺伝子の不安定性と変異すること

6.低酸素状態で糖からエネルギーを得ること

7.薬品に対する耐性があること

8.もとは自分の正常細胞であること

 

次に「2.新生血管を作ること」です。

そもそも新生血管とは「新たな血管を作る体の仕組み」を利用して、ガン細胞が作る急ごしらえの血管のことです。ガン細胞は無限に増殖しようとして「大量の栄養を必要とする大食漢」なのです。

栄養を得る元は当然血管からです。この栄養を確保するために既存の血管から新たな血管を自分自身に延ばすのです。これが新生血管と呼ばれるものです。

しかし、この新生血管は急ごしらえのために非常にもろい構造をしています。出血しやすいし、ガン細胞も入り込みやすいのです。

では、この新生血管は何時ぐらいから作り始めるかと言えば、ガンの塊が1mmを超えるあたりからとされています。例えばペット検査でガンが見つかる大きさが5mm以上と言われています。つまり、検査で見つかる前から新生血管は作られていることになります。

一般に10mm(1cm)で見つかれば初期だと言われています。初期で見つかったから大丈夫とは必ずしも言えず、既に新生血管を通して血液中にガン細胞が入り込み、転移が始まっているかもしれません。