このシリーズは私が治すための目標にした先輩や同時期に一緒に闘病した生還者仲間をご紹介します。
どの方も私以上に厳しい状況から生還を果たされた方々です。
人生も終盤になって、無条件に信頼でき、尊敬できる仲間を得たことは人生の宝とも言えます。
一生付き合っていきたいと思います。
どの方も素晴らしいエピソードをお持ちですが、記念すべきは第1号は春名伸司さんです。
とても不幸な生い立ちをされて、ガンになるころは非常に自分を追い詰めた生き方をしておられました。
自分が味わうことが出来なかった幸せな家庭を作りたかったのですが、
その窮屈な生き方のせいですべて空回りした結果に終わり、末期ガンにまでなってしまいました。
でも、そこからが凄かった。
「か細い生きる道」を懸命に模索して、見事生還を果たして、まるで人が変わったように非常に穏やかな人に変わりました。多分ガンになる前の春名さんには私も近寄りたくもなかったと思います。
この辺のエピソードはご自身の著書「がんの手術をする前に」を詳しいので興味がある方は読んでみてください。
春名伸司氏(岡山県在住) 2001年中咽頭ガンⅣ期
廃人の危機すらあった15時間の手術と1週間の植物状態を経て生還。現在はNPO「いきいき健康長寿研究会」を主催し、がんの語り部として、体験に基づいた講演や気功の紹介などを行っている。
著書「末期ガンを乗り越え100歳をめざす」「がんの手術をする前に」。
以下は「がんの手術をする前に」の序文で帯津良一先生が書かれた一節です。
戦略的直観は次なるステップからなる。
①情報を集めて整理する。②平常心に立ち返る。③自分の置かれた”場”を一瞥する。④ひらめく。⑤不屈の意志を持って遂行する。
なんと、これを地で行ったのが春名伸司さんの闘病の歴史である。この歴史は世界のがん治療の歴史のなかに燦然と輝き続ける一頁にちがいない。
思えば春名さんとの出会いは数年前の四万十養生塾においてであった。明媚なる四万十川の風光のなかに立つ春名さんの温厚長身の奥に、一度は地獄を見た人だけが醸し出す秋霜烈日を感じたのである。
そして忘れもしない2年前の四万十養生塾。初めて演じて見せてくれた彼の郭林新気功を目の当たりにして目を見張ったのである。北京癌症倶楽部とも上海癌症倶楽部とも付き合いの長い私は郭林新気功の名手を何人も知っている。当然のことながら目が肥えている。その私が度肝を抜かれたのだから、春名さんの気功がいかに筋金入りであるかわかるというものである。これはまさしく戦略的直観の成果である。


