23日の午後は春日部高校にあるセンテニアルホールで上演された第20回センテニアルオペラ 家田紀子プロデュース オペラ「フィガロの結婚」ハイライトに足を運びました。
出演者はアップした通りで、オペラということで詳細は割愛しますが、400人入るホールは満席で20年続いているイベントとして地元の方をメインに定着しているオペラ上演ということが感じられました。
冒頭に家田さんによる挨拶と解説がありました。20回続く中でモーツァルト作品を観たいという要望が強くあったことを踏まえて、今回はフィガロの結婚の上演となったということでした。
ただ、ハイライトで字幕がないということもあり、レスタチーボの部分は日本語で、アリアや重唱は原語で、フィガロ&スザンナと伯爵&夫人の4人をメインに他の登場人物はやや控えめな出演という形にしていた印象です。そのためケンカの二重唱やケルビーノが飛び降りるシーンなどがカットされていましたが、全体的な流れを大切にコンパクトにまとめられたという内容になっておりました。
その中でもスザンナの森さんの歌声と演技はチャーミングであったり、時にコミカルな部分もあったりで、とても印象的でしたね。この作品で一番登場時間が長いのがスザンナだと思いますので、スザンナ次第というところもありますが、とても素敵で流石の存在感だったと思います。過去にコンサートでは何度か聴く機会がありましたが、オペラ形式で聴くことができたのは初めてだと思いますので、そういう意味でも良い機会となりました。
フィガロの鶴川さんもコンサートでは何度か聴いていますが、オペラでは初めてでした。森さんとの息もピッタリで、流石の存在感でしたね。ピンチに遭いながらも機転をきかせてという役どころをしっかりと見せてくれました。
他の出演者の方もそれぞれに持ち味を発揮されていたと思います。合唱には地元の方々も加わり会場の通路も使ってのものになっていて、こちらも良い演出だったと思います。