インド北部のチベット人居住地域で豪雨、大洪水
先週末からインドのヒマーチャル・プラデーシュ州を襲った豪雨と洪水で、現地のインフラに深刻な被害が出ている。多くの道路が通行不可となり、多くの住民が行き場を失っている。ビース川の水位が上がった結果、地滑りや洪水が発生している。
被害の大きいのはマナーリ近郊のクルにあるヨルコ チベット人居住区だ。当地で発生した洪水で、19の家屋が押し流された。浸水している家屋もある。被災した人々は、近くの学校や農場に避難している。幸い、この地域では死者は報告されていない。現地在住のリンチェンは、悲惨な状況を目の当たりにした。リンチェンによると、すでに海外在住のチベット人が経済的支援の動きを見せているという。
マナーリ・クル福祉事務所のツルティム・ドルジェによると、6日から豪雨が続き、8日に洪水が発生したという。現地のすべての道路が通行不可となり、数日間、電機や水道が遮断されたという。道路が遮断されているため、近郊のチベット人居住区の状況はわからないという。この災害に対し、チベット亡命政権内務省は、50万ルピーの緊急支援を行った。
【亀田浩史訳】