ダライ・ラマの誕生日を祝って中国当局から投獄・拷問されたチベット僧が治療を受けられず死亡
7日、元チベット僧チューキが四川省の自宅で死亡した。中国当局から受けた拷問の傷の治療を求めていたが、治療を拒否されていた。
チューキは、ダライ・ラマの80歳の誕生日を祝うTシャツを作成したことが罪に問われ、ミアンヤン刑務所に4年間投獄され、2019年1月18日に釈放された。
「拘束中、中国警察は、チューキを激しく拷問しました。その結果、肝臓と腎臓に障がいを負いました。」
匿名の人物はこう語った。
2015年6月19日のチューキの逮捕後、姉のキゾムとキゾムの息子のダクパは警察から尋問を受けた。
「2人は尋問中殴られ、15日間の拘束後、釈放されました。」
チューキは釈放後、旅行許可を当局に求めたが、繰り返し拒否された。
「家族は治療費を払えたにもかかわらず、当局は、チューキの治療を拒否しました。そして、チューキは息を引き取りました。」
「チューキは、ラサの病院での治療をすすめられましたが、当局はラサ行きを拒否しました。」
4月29日、チベット人作家ジェツァン・タクミクは、チューキの元を訪ねた。その時点で、チューキの容態は悪化していたという。
「チューキは衰弱しており、言葉を発することもままなりませんでした。」
【亀田浩史訳】
【亀田浩史訳】