パートナー組んでいる馬ちゃんが怪我しました | 女医の国際精神保健

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パートナー組んでいる牝馬ちゃんが怪我しました。

馬場で運動中に、他の馬との距離が近くなってしまい、その馬が跳ねた時の脚が牝馬ちゃんの膝近くに当たってしまいました。

馬は蹄鉄を履いていることもあり、ざっくり切れました。固いものに当たった変な音もしたと。。。

 

応急処置の圧迫止血をしながら、獣医さんの到着を待ち、鎮静下で縫われ、抗生剤を外用されました。

健とか骨とかは大丈夫でしょうと。筋挫滅もあるし、腫れるでしょうと。膝関節が近いからその点も要注意と獣医さんより。

感染兆候とかなければ1週間くらいで抜糸してちょっと運動を始めるってのが一般的ですかねーと厩舎スタッフより。(と思ったら、腫れもあるし、まだ抜糸できなそう)

 

獣医さんは到着して傷を診察するなり、応急セットを出して、縫合をした訳ですが、見慣れた人間の診療(私は医師)の風景からすると、馬の縫合って雑でびっくり。

消毒はしないし、素手で縫合するし、手で針引っ張ってくるし、口で注射の針のキャップ開けるし、静脈注射したところ止血しないし。。。。怖い怖い。二次感染とか針刺しとか皮下出血とか。。。

鎮静に使ったのはおそらくドルミカムとディプリバンですが、大量。馬は500kgとかあるわけだから当然なのでしょうが、人間なら持続点滴なサイズをワンショットで!もちろんモニターなし。。。

 

麻酔が切れるのを待つ(人間で言うところのリカバリー)時にはすでに獣医さんは次の診察へ向かっていて、残された人が馬が横になってしまわないように見ていながら、目が覚めたら歩いて厩舎へ戻り、数時間は絶食(誤飲予防とか嘔吐予防とかかな)という感じ。

このリカバリー中だって呼吸が止まるとかありえるわけだけど、クラッシュカートも何もなし。モニターもなし。ラインもなし。

たまたま居合わせた麻酔科勤務の看護師と「ヒヤヒヤしますよね〜」「扱いがあまりに人間と違って、驚きますよね」と言いながら、牝馬ちゃんのリカバリー。

 

大型動物だから暴れると危険とか色々あるのは分かるけれど、二次感染予防とか過鎮静予防とか、獣医学ももうちょっと安全で効果的にできると思う。

口腔外科の手術に麻酔科として入った時に、歯医者の衛生管理にとても驚いたけど、その上をいっていました。。。

 

牝馬ちゃんは安静にしながら食欲も旺盛で着々と軽快中です。

サバサバ系の彼女が甘えてくる感じもあるので、痛いし辛いのだろうなとは思います。思いっきり甘やかしてあげたい。Spoil herってやつです。

お祈り&お見舞いをしております。

 

そんな訳で3月の試合は出場が叶いませんでしたが、4月は行けるかな?どうかな?

 

早く良くなりますように!

痛いの痛いの飛んでけ〜!!

痛みよりも動きにくくて暇なことがしんどいかな?

良くなりますように。