デリー・アグラへ行きました3 | 女医の国際精神保健

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精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
他にも、旅行、馬術、音楽、写真などについて記載しています。

(3月の振り返り記事です)

 

 

友人君とアグラへゴー。

 

「バイクで行く?車で行く?」と友人君。

デリー・アグラのハイウェイはバイク移動する人も多いようで、さらに友人君はバイク好き。

荷物もあるし、バイクは怖いし、落ち着かないので、車をリクエスト。

7時に宿前で拾ってもらいました。

そして、やっぱり車は白。

インドは白い車が多く、かねがね疑問ですが、「タクシーなどは白と規定されている」「白以外は暑い」「白は縁起がいい」など意見を聞きまして、友人君にも聞いたところ「白い車が好き」とのことで、それ以外は何も理由を考えたことがないって。

 

「朝早いと道が空いていていいねー」と嬉しそうな友人君。

デリー郊外のベッドタウンとかF1サーキッットとかを通りながらハイウェイに向かいます。

このアグラ行きのハイウェイは何年か前に開通したようで、私立なんだって。

それまでは無料の道で7時間くらいかかっていたけれど、今は整備も行き届いた道で4時間で行けるからアグラ日帰り観光が可能になったとのこと。

色々全部払ってくれちゃったので、道路代とか色々よく分かりません。。。

途中サービスエリアで朝食。

インド料理は皆大好きだけど、一番人気はスタバとサブウェイ。

友人君曰く「旅行とか観光はインド人にとってはあまり馴染みがない。今後は増えていく趣味。」とのことで、10億人に対してインド人観光客が少ない印象をずっと受けていた私は納得。

 

「新しいハイウェイは快適だし、インド随一の良い道」とご自慢の様子。

しかし、しばらくすると「最もつまらない道だね。何もおきない。」とのこと。笑。

バイクがすごい速度で追い抜いて行くこと以外は確かにドラマはなく、牛もいないし、横断する人もいないし、風変わりなものを積んだトラックもいない。

私にとっては普通の光景ですが、インド基準で考えると無味乾燥。

「僕の運転免許はお父さんが登録して来てくれた。実践は道路で覚えたよ。標識の意味とかなんとなく理解しているけど、勉強したことはない。」なんだって。

インドの道は四方八方から色々登場するので勉強する感じでは確かにないけれど、相当ゆるいね。。

 

そんなこんなで11時頃にタージマハルの駐車場に着きました。

最初に見つけたところに入り、「デリーより駐車場代高いなー」と友人君。

後にわかったのはこちらは主に外国人観光客向けの一番近くて高額なVIP駐車場。(東門?)

歩いて10分くらいでタージマハル。

道中色々客引きがいて「ユー(日本人、女子)と一緒だから色々話しかけてくるなー」と友人君。私的にはむしろ「ユー(インド人、高身長、男性)と一緒だからいつもより静か」。

ガイドさんが「色々説明もするし、入場も手伝います」とのことで、友人君が「ユーは外人列だから空いているけど、インド人列は混んでいるから入場を手伝ってもらえるのは名案。僕何もタージマハルのこと知らないから、説明してくれるのはいいしね。」とのことで、300ルピー(とチップ)の英語ガイドさんをお願いしました。

私の券はオンラインで購入済み(税込1000ルピー。インド中で一番高いと思う。ちなみに、インド人は40ルピーくらい?)

友人君は外国人券についてくる「水と靴カバー」を重視していました。確かに、靴を脱いだり置いて行ったりしなくて良いのは時間も節約、心配も半減。

でも一番は外国人列は圧倒的に待ち時間が短いことが利点でしょう。

 

 

入るなりこの景色で、分かりやすい。ザッツ 世界遺産 タージマハル

荘厳。

 

ムガール帝国のシャージャハーンが1653年創立。インド・イスラム建築の代表。

「愛するお妃様のお墓」「愛の象徴」として有名ですが、ガイドさんのお話からはかなりの権力闘争や相続闘争があったようです。

遠くから見ても荘厳で、光の当たり方で大理石の透け具合反射具合が異なり、いつも違う表情とのこと。特に、満月の日はとても神秘的だそう。入場制限がかかるので、事前に券の購入が大事だって。(どうやって買うんだろう?)

で、近くで見るとさらに緻密で手の込んだものであることがよくわかる。

模様が色々彫ってある。描いてあるって思った色彩は全て石・宝石とのこと。

当時世界の職人と材料を取り寄せて総力を挙げて作ったんだって。

中の音響とかも色々計算済み。

 

イスラム教の教えで、全て対称にになっているんだけど、本人とお妃様のお墓が隣同士にあってそこだけ唯一非対称。本来自分のお墓は川の対岸におきたかったようですが、財政難もあり、さらに息子の恨みで、非対称に葬られたとのこと。

息子同士の闘争もすごいし、最後は本人は息子に幽閉されて晩年を過ごすし、権力も大変。

ギリシャ神話もそんな感じがするけど。

 

ガイドさんがお土産屋さんに連れて行ってくれましたが、うーん。

なんか作りが雑だし、材料とかの説明が胡散臭い。

絵葉書だけ購入しました。

 

駐車場探しは大変だろうとの予想の元、車はそのままに、リキシャで世界遺産アーグラ城塞へ。

UNESCO記事は こちら

 

こちらでも私は外人料金(500ルピー)で短い列に並び、友人君は手数料をガイドさんに渡し、列をスキップ。ガイド料は500ルピーとチップだったかな?帰路もあったので、要領よく2時間弱でハイライトを見せてもらえて、良かったし、やっぱり説明があると理解も深まる。特にインドの歴史や建築や宗教などの知識がない私には、聞かなければ着目しなかった点のオンパレードで、ガイドさんのおかげで、世界の見え方が変わりました。

そして、友人君も「今日はインドについて学んだなー。」

 

デリーのRed Fortと同様こちらもRed Fortで赤い城塞。

上記タージマハルを建てたシャージャハンは息子にここに幽閉され、窓から見えたり、鏡に反射したりするタージマハルを眺めて晩年を過ごしたようです。

赤い城塞ですが、シャージャハンのお部屋とかは大理石製。

 

 

戦うためのお城で、贅沢さと機能が満載。

 

あぐらは他にも色々見所があるようで、一泊して巡る価値はありそう!

そして、一番有名な宿は何と言っても窓からタージが見えるOberoiらしい。

さらに、アグラにはインドでも最も古い部類の大きな(5000床?)精神科病院があるらしく、しかも、かなり質も低いらしい。。。(研究地にいいのでは?と何回か指摘されました)

 

駐車場までのリキシャも私の姿が見えると値上がりするので、私は軽く隠れつつ友人君が値段交渉。そして、彼の選択で電動リキシャ(ガソリンではなく)に乗りました。環境に良いらしいけど、遅い。。。

そして、車でデリーへと戻りました。

渋滞も特になく、軽食とったりしましたが、4時間くらいでデリーに戻りました。

 

 

途中通り雨&突風もあり、涼しくなって良かったけど、上記のバスの人たちは可哀想。。

屋根に乗ればバス代は無料なんだって。たくましすぎる。。。

 

デリーで晩御飯を食べて、空港まで送ってもらいました。

晩御飯はお洒落フュージョン料理屋さんへ連れて行ってもらいました。

すっかりsouth delhiっこ。

ワサビとココナッツのフュージョンを楽しみました。。。微妙だったけど、楽しい味でした。アーメダバードはベジタリアンなので、他の都会での料理はテンション上がる!

デリー空港もお店がいっぱいあり、ビタミン剤とチョコレートを購入してこれもテンション上がる。

アーメダバードで生活して、何が当たり前かの私の価値観は変化しております。

 

精神科の若手の会で出会って10年目の友人君。

FBでの交信のみでも何となく仲良しなのはうれしい限り。

公衆衛生、国際保健的な視点で精神科に取り組んでいる共通点があるからかね。その点でもこの週末は話題がだいぶ盛り上がりました。彼が保守的であることもよく分かりました。笑。

どんどん出世していく彼ですが、次回会うときはお互いどこで何しているかしらね。

良い週末をありがとうございました。