Unseen Enemy上映会&トークショーが聖路加国際大学で開催されるとのことで伺いました。
築地駅は本当に観光客が多いですね〜。
そして、会場の「大村進・美枝子記念聖路加臨床学術センター 日野原ホール」はとても素敵でした。
そこに国際保健界隈の大物から学生さんまで約200人が出席しました。
映画出演やトークショーでのご発言の面々も私がこれまでLSHTM、女子医大、外務省でお世話になった方々です。
映画Unseen Enemyの予告は下記2本です。
近々、字幕版?吹き替え版?をNHKでも放映予定とのことです。
今回の上映会は短縮版でしたので、本編を是非観たいと思います。
短縮版では「いかにパンデミックが怖いか」に焦点が当たっていましたが、監督の話では本作の魅力は「脅威と解決策」の両方に焦点が当たっている点とのことでしたので、本編で是非後者の「解決策」を観たいと思います。
上映会&トークショーの様子は こちら にも臨場感のある記載があります。
私も読んだ こちらの本 の翻訳者の記載のようです。
ノー・タイム・トゥ・ルーズ ― エボラとエイズと国際政治
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そして、上映会とトークショーを通じての私の感想は以下です。
ー 厚労省からの話を聞くと、G7伊勢志摩サミット(私が外務省勤務の頃)のアジェンダは今も発展し、CEPIの設立などへ続いており、IHR強化や診断薬や治療薬のR&Dは特に力が入っている印象。UHCとの接点はあまり取り上げられず、予防に力点というよりも緊急時に力点でちょっと残念。
ー 感染症(パンデミック)の発生・蔓延は「もし起きたら」ではなく「いつ起きるか」の発想で対策を打つべし。
ー 感染症(パンデミック)の発生で怖いのは、未知の微生物もさることながら、人々の恐怖心・噂・パニックであり、情報をどのように伝えるかとか人々がどのように希望を持つかの視点は重要。恐怖心は日常生活を混乱させ破壊する。
ー 人々が保険制度を信頼していることも大事であり、日頃の信頼を得ることや人々の需要を把握することは重要。需要の把握に人類学など社会的理解も重要。人々と制度の対話は重要。
ー AMEDのJ-Pride助成も開始。感染症は機会がたくさんあって、うらやましい。。。UHC(精神保健含む)も同じ勢いで助成があればいいのに。
ー 日本の公衆衛生専門家も日本国内のみでなく世界で就活してねって話題は会場のMPH学生に向けられていましたが、私も世界での進路を検討しようかなあ。やっぱりダイナミックな仕事っていいよねー。
自分の専門とは直接関係のない集まりに行くのも勉強になるし、刺激になる。
感染症と精神保健って異なるようでいて、人の信頼感とか先入観とか共通の課題もあり、その共通の課題の方が多いように思います。
また集いを見つけて伺いますー。