RickWarren氏のThe purpose of driven lifeを途中まで読みました | 女医の国際精神保健

女医の国際精神保健

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下記のように私的にも盛り上がったリオオリンピック。

国籍を問わず、競技を問わず、誰もの度肝を抜いた選手は何人かいますが、水泳のフェルプス選手もその一人。

 

彼は沢山の金メダルと世界記録を出し、一度引退しました。

しかし、引退後の生活に目的を見いだせず、不安定となり、さらに物質乱用、自殺未遂などかなり辛い時期を過ごしました。

そこから、立ち直り、復活を宣言し、今回のオリンピックでも金メダルをいくつも取りました。

「こんなアスリートやスターも精神的に不安定になるんだ」「こんな強い人も自殺を考えるんだ」「物質乱用や自殺まで行っても、目標を達成できるような人生に戻れるんだ」

そんないろんなメッセージを世界に発信しました。

これは彼個人にとっても重要ですし、同じ問題を克服しようとする人に勇気を与え、この問題を「弱い人の問題」と区別・差別する人に視野を広げる機会を与えるものです。

 

そんな彼の厳しかった時代に一助を与えた本として、彼が力を込めて勧めていた本がこちらです。

 

 

 

和訳も出ているようです。

 

 

 

 

本のエッセンスとしては、「自己の欲望とか幸福を追求するから行き詰まるよ。自分の存在も全て神様が設計したもので、この世の中での生活は神様に与えられた使命によるものだよ。だから、使命を追求するのが良いよ。」ということなのだと思います。

 

かなり大きな支持を受けている本のようですし、和訳もあるくらいですから、世界の人に訴えかける一冊なのだと思います。

しかし、私にはそもそも「神様の存在」「既に神様が総合的に設計した世界」などのキリスト教的な「絶対的な存在とそれ以外の存在」の前提がしっくりきませんでした。

「あなたの両親があなたを産もうとする前から、神様はあなたが生まれることを設計しているし、使命も考えていてくれる」みたいな流れが、???ってなってしまい、3割くらい読んだところで、止めてしまいました。

キリスト教で、米国で育つと、いろいろしっくりくるのかもしれません。

フェルプス選手の復活ぶりを見るとそれはそれは力をあたえてくれる考え方なのだと思います。

前提に納得がいけば、よく書けている本だと思いますので、ぜひ読んでみてください。