MDGの次の国際保健の中心は「国民皆保険制度」と予想されています | 女医の国際精神保健

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ここ最近、MDGの次の国際保健の中心は「国民皆保険制度」という宣伝が繰り返されています。
保険制度は、どんな保健サービスにとっても必要なもの。
結核もエイズも精神保健も循環器疾患も、なんでも。
そして、保険は保健の話であり、経済活動の話であります。

そんな訳で、いろんな要素をつなぎ合わせる「国民皆保険制度」。
WHOも力が入っています。
Lancetも力が入っています。
2012年9月には「国民皆保険制度」特集号がでました
http://www.thelancet.com/themed-universal-health-coverage
その発表の様子が動画で見れます(↓)



講演の最後には日本政府からのコメントもあります。
日本政府は、国民皆保険をグローバルアジェンダとして押すようです。
foreign policy and global health initiative(↓)も大事なイニシアティブのようです。
http://www.who.int/trade/Foreignpolicyandhealth/en/index.html

私は、保険に関しては、LSHTMで基本的なところは勉強しましたが、もっと勉強しないと。
私が最も興味があるのは、
ーお金を集めるところ
ーお金を貯めるところ
にもありますが、平等に分かち合うところにあります。
癌対策だけがお金をたくさんもらえて、下痢対策がもらえないとかがないように。
エイズ対策だけがたくさんもらえて、うつ病対策がもらえないとかがないように。

勉強が進んだところでまたまとめ記事を書きたいと思います。

ちなみに、多くの先進国は国民皆保険制度を活用していますが、米国はもめにもめています。
約20カ国が現在新たに皆保険に向かっています。
193カ国の全てが皆保険制度となる日が早く来ますように。