石川サブロウさんの「神様のカルテ」を読みました | 女医の国際精神保健

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石川サブロウさんの「神様のカルテ」を読みました。

神様のカルテ 1 (ビッグコミックス)/小学館
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神様のカルテ 2 (ビッグ コミックス)/小学館
¥620
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友人さんにお借りした漫画です。
久しぶりの漫画!
2冊組の漫画で、原作は小説のようです。

地方の中核病院の内科医が主役の話で、日常生活のこと、病棟のこと、当直のこと、大学医局のこと、先輩医師とのこと、医学部同級生とのこと、同僚のこと、患者が亡くなることなどなどが表現されています。

臨床医の仕事はこんな感じだなあと懐かしくなります。
そうそう、看護士さんの理解、協力、支持は大事大事。
当直で「引く」ことあるある。
連直、あるある。
コンビニ受診に力が抜けることあるある。
家族や友人との時間が犠牲もあるねえ。
週末や夜間に患者さん家族に呼ばれることもあるねえ。

つくづく日本の医療って最前線の熱心な医療者の過重労働で成り立っています。
こういう点も、医療政策や公衆衛生に私が興味を持ったきっかけです。

保健人材は途上国の保健を考えるときも、母国の保健を考えるときも大事にしたい項目です。

で、漫画の登場人物達は目の前の問題を解決しながら、ささやかな工夫を重ねて、少しでも良い解決策を考えていきます。
微笑ましいけど、受け身ではなく、もう一歩能動的な解決策が私の好みかな。

医者が体張って医療に向かう様子を感じられる漫画です。