アウンサンスーチー女史のthe voice of hopeを読みました | 女医の国際精神保健

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The Voice of Hope/Aung San Suu Kyi
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インターン通勤で毎日読みました。
実は、97年に購入したっきり、読まずにいたものをついに読み終えました。

とても元気になります。
心が元気になります。
知的に元気になります。

アウンサンスーチー女史 のデモクラシー観、国家観がインタビュー形式でかかれ、仏教的世界観も描かれます。

明快で前向きな考え方、方針の立て方。
いろんなストレタジーや正当化でこねくりまわされる弁明や解説がたくさん溢れる世の中で、スーチー女史は単純明快でぶれない内容を語ります。

「非暴力を訴えながら、軍隊の指揮官であることに矛盾はありませんか?」
「ありません。私達は、相手を責めるために集まっているのではなく、自分達が信じるものを守るために集まっています」

「敵を責めるのではなく、味方を拡大するのです」

「saints are sinners who go on trying」

「the more aware you are , the more objective you become」

「知性とは、疑問を持てること」

「相手に何かするとき。その行動は自分にも影響します」

「カルマとは、境遇を受動的に受け入れることではなく、次にまわるものを積極的に作り上げて行くこと」

スーチー女史の右腕達へのインタビューの記載もあります。
「スーチー女史を指示する集団に属する前は、怒りや感情に任せて行動していた頃があったよ。政府に牢屋に入れられたとき、することもないし、絶望的な気持ちで孤独だったよ。そのとき、仏教の本を一冊もらったよ。それを読んで座禅を組むようになったんだ。いろいろ見えるようになってきて、自分が自分の親友になったよ。その視点でいろいろ見回すといろんな矛盾に気付くようになったよ。釈放されてからは、スーチー女史の集団と行動をともにしているよ。理にかなっていて、心から行動をともにできるよ。」


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