先日来すっかり大好きなBarbican。
そこが主催のイベント。
夏の屋外イベント。
フランスのジプシー物。
馬が出てる。
こりゃー行くしかないでしょう☆
同級生と行く予定でしたが、事情で行けなくなってしまったので、急遽同じビルのイギリス人と。
学校帰りに車で拾ってもらって、Victoria Parkへぴゅ~。
この地区はtower of hamletという凄い名前にありますが、ロンドンで、もしくは、イギリスで最も貧しい地区の一つ。
別に危険が直接あるわけではありませんが、名前と実態の乖離がちょっとロンドンっぽい。
外の景色をロンドンッ子(年上だけど)に紹介してもらうと実感が涌きます。
夏の公園は憩いの場所。
皆がのんびりしています。
ちょっと早く着き過ぎた私達は、会場併設のジプシーなバーでサングリアを一杯☆
二人で彼とじっくり話すのは初めて。いつもビルの人たちと皆で晩ご飯な時に会うから。
本人が音楽にかける情熱や息子も音楽を追い求めていて嬉しい話しなどなど。
しかもsealが友達らしい!
自分(ボーカル)のバンドメンバーが自分が病欠の時にはsealと一緒に働いてたみたい。
そして、本人に「君のスタイルの影響を僕はとても受けてるよ」と言われたそうです。
「影響も嬉しいけど、彼くらい成功したいなあ」と友人。
確かに、生活の安定を考えると音楽家というのは大変なんだろうけど、信念を貫くって意味では素敵!
さて、テントの中に入るとステージの始まり!
寒い冬に伯父さんが二人で酒を飲んでるシーンから始まります。
そのよれたコートのおじさんっぽさ、投げやりな感じ、さすがフランス。
雰囲気満点。
音楽家が亡くなってしまい、そのお葬式をするのが今回のストーリー。
でも、そのストーリーの展開の読めなさ具合、内容の意外性(ハチャメチャとも言います)がこれまたフランス。
通りすがりの猫が芸をして、鳥が芸をして、馬が芸をします。
これが技術も高く、芸術性と雰囲気
お葬式の進行も厳かさも、全く台無しなんだけど、そこがお茶目で笑えるステージ。
そして、しまいには結婚式を同じ会場で挙げようと思っていた人々がシャンパン持って登場です。
さー、大変。
「会場を半分こしようぜ!そっちが悲しみ担当、こっちが喜び担当。名案!」
とかいって、ステージも客席も半々。
喜び側の客席にはワインがふるまわれます。
自由だ~
喜びたい人、ワインを飲みたい人は、続々と手を挙げて席を移動!
自由だ~
結末とかないストーリーなんだけど、人生をちょっと考えます。
人生はもしかすると辻褄とか目的よりも途中の課程をどれだけ演出できるかの方が大事なのかもしれないなあ、なんて。
フランスの芸術性の高さと人生の深さを見た気がします。
そして、実利がともなわないのを嫌がるイギリス人とは、うまくソリが合わないのも、分かっちゃった気がします。
帰りも芸術や演出について友人と喋りながら帰宅。
なんといっても、同じ建物の住人なので、帰路も簡単☆
夏のロンドンで、フランスが練り上げた芸術を、友人と一緒に楽しめるなんて、幸せだ~