のだま(野球)カンタービレ -91ページ目

首都高の狼(笑)

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本日、所用により東京です。

東北道から首都高速…

この場所でアクセルを開けるのは久しぶりです。

沖縄電力 伊波翔吾投手

あれから3年。


2008年 夏の甲子園。



私の好きな



「雰囲気のある投手」



当時注目した選手がおりました。


伊波翔吾。


浦添商業、ピッチャー。

沖縄県大会決勝で東浜巨投手(現亜細亜大学)擁する沖縄尚学を破り甲子園出場を果たしました。


捕手の山城選手(現東京ガス)とのコンビネーションもばっちりでしたね。


バッテリー二人揃ってプロ指向でしたがドラフトでは指名されず、伊波選手は沖縄電力に入りました。

高卒社会人がドラフト対象となる3年目。


2011 NPBドラフト会議。


残念ながら伊波の名前は話題にも上らず、指名もありませんでした。


甲子園での彼は…


伸びのあるストレート、ことごとくゴロに討ち取るカットボール。

なによりも心臓の強さ。

準決勝の相手は常葉菊川。


勝てば決勝。


春のセンバツ優勝の沖縄尚学、東浜巨と並んで春夏の沖縄勢連覇なるか。


大事な局面を迎え、伊波は疲労による右肩痛でベンチスタートでした。


浦添商業、早くも先発が乱れ、2回にピンチを迎えます。



急遽伊波がマウンドに上がった時はノーアウト満塁。



ここで伊波、打ち込まれます。


つるべ打ちを喰らい、一挙9点を失います。


ノックアウトか…


しかし、尚もマウンドに立ち続ける伊波。


その後顔色も変えずに立ち直り、失点を許しませんでした。


フィールディングも素晴らしかった。


理屈ではなく、動物的な勘を感じさせる動き。


負けはしたものの十分ドラフト候補となり得るマウンドでした。


何故ドラフトされなかった?

右肩痛が悪化したのか?


社会人野球でもう一度リセットすれば十分プロとして通用する…


そう思ってました。


少し調べてみると…


現在の沖縄電力ではエースではなく、3.4番手に沈み、敗戦処理もしばしばだという…



どうしたんだ、伊波。


甲子園でのあの不敵な笑みは消えたのか?


打者に対する時のあの猫科の猛獣のような鋭い視線は失われたのか?


ふと彼のプロフィールを見ていると…


え?


そうだったの?


身長 173cm …


TVではもっと大きく見えた。


確かに「プロ向きの球筋だが角度が無い」


どこかのスカウトがちらりと言ってました。

角度をつけようとして投球フォームを崩してしまったか。


高卒の社会人入団選手は伸びないとのジンクス。



いや、まだ21歳。


社会人野球からは20代後半でも指名される事があるではないか。


黒豹のような姿をまた見たい。


わが楽天で伊志嶺と沖縄バッテリーを組む伊波の姿を見たい。


ライバルの亜細亜大、東浜巨は今年東洋大の藤岡貴裕と投げ合った。


頼む。


続いてくれ。


這い上がってきてくれ。


来年のドラフトに伊波翔吾の名前が上がるように…


願わくば、我が楽天に。

バイアス~先入観

こんばんは。

今回は野球とあまり関係ない話です。

表題の

「正常性バイアス」

災害心理学用語です。

異常が起きた時、「これは異常ではない」と思い込む事により心理的パニックを起こさないようにする働きです。

3.11後、医師会の集まりがあると話題になります。

あやうく死にかけた2人の医師。

猛烈な揺れの後、職員と患者さんを避難させました。

正常な反応ですよね。

その後の二人は同じ行動をとりました。

待合室に散乱した漫画や雑誌を綺麗に棚に戻しはじめたというのです。

津波警報が鳴り響く中で、です。

二人とも何故か本を戻すのに熱中したそうです。

ほぼ津波が来るであろう中、落ちたモノを戻すという日常的な行為に熱中する。

その行為により心を平静に保ち、パニックに陥らないようにする…

結果、彼らは逃げ遅れたのです。

A医師は一瞬で頭の上まで水に浸かり、失神。
気がついたら壁に寄り掛かっていたそうです。
水が早く引いたのと奇跡的に水を飲まなかったのが命を救いました。

B医師は辛くも階上に逃げる事ができました。
建物は水に囲まれ、3日間 部屋に閉じ込められたそうです。


もう一つ。


「集団性同調バイアス」

これは過去に経験した事の無い出来事に遭遇した時 思考停止に陥り、周囲の人間の行動に左右されてしまう状態です。


津波が来るのに周囲が逃げなかったため 一緒に留まり、逃げ遅れた方も多かったようです。

「皆一緒だから大丈夫だと思った。」

生き残った人はそう言います。




3.11…野球場はどうだったのか。

ベイファンのブロ友さんはその日、ハマスタにいたそうです。

大きな揺れ…

ハマスタではスタッフが冷静に行動し、観客をフィールドへと誘導したそうです。

「当球場は避難指定場所になっており、安全である」

との旨が電光掲示板に表示され、選手と観客は一緒にフィールドに避難したそうです。


パニックは無かったようです。


素晴らしい。



翻り、我がKスタ。

もし試合が行われていたら…

ご存知の如く、Kスタの観客席はフェンスでぐるりと囲まれております。

観客がフィールドに降りるのは困難です。


やはり、観客席とフィールドの間には多くの扉を設置すべきでしょう。

アリの巣の穴にも似た出入口。

あの観客席にぽっかり開いた穴。

観客がなだれ込むのを想像すると恐ろしい。

ゆっくりと観客を誘導して扉を開け、フィールドに避難するのが最良でしょう。


え~、

T-岡田。

聞いた話なのですが…

外野フライを追いかけてギリギリキャッチ。

たまたま外野フェンスの扉が開いていて そのまま外に走っていったそうです。

「どこに行くんだT事件」

として語り継がれているとか…

本当?

Kスタのライトスタンド バファローズ応援団のベロベロに酔っ払ったオヤヂが話しておりました(笑)。




3.11以降Kスタに行く度、無意識にもしもの時の避難ルートを探している自分がいます。

特にナイトゲームは停電が怖いですね。


とにかく…


スタジアムで何かがあったら…

慌てず!

ゆっくりと!

ですね。