のだま(野球)カンタービレ -74ページ目

続き…

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Aさん話の続き…


セキトバさんが東京で暮らしていた時。


190Eを鶯谷の駐車場に入れたんですね。


狭い通路…ドアミラーが左右の壁に擦りそうになりながら入った先にあるコインパーキング。


出ようと思ったらエンジンがかからん!


色々やって火が飛ぶのを確認。


どうも燃料が来ていないみたいだ。


素人にはお手上げ。


すぐ新幹線に乗らねばならないセキトバさん、Aさんに助けてコール。


鍵をタイヤの裏に隠し駐車場代をグローブボックスに入れて退散。

Aさん、現場に着いて愕然…


駐車場への通路が狭すぎて積載車が入れない…


しかも駐車場に向けて下り坂…



どうすりゃいいのさ…


Aさんの頭に閃いたのは…


某月刊クルマ雑誌編集部。


駐車場の近く。


その雑誌で時々執筆していたAさん、すかさずtel。


「みんなっ!○○パーキングに集合っ!今じゃなければ見れない楽しいクルマが見れるぞっ!」


〆切りで徹夜続きの某編集部、目の下に真っ黒なクマをつくった不健康な4~5人が何だ何だと集まる。


「ハイ、皆で190E、押しましょうっ!」


クルマに乗り込み、ステアリングを握るAさん。


騙されたと気が付くも疲れた体でクルマを押す某編集部員達。


「ハイッごくろーさまっ!帰ってヨシ!」


呆然と見送る編集部員を背中にとっとと積載車に190Eを積み込み、

「じゃっ!お疲れっ!」


トボトボ歩いて帰社する敗残兵状態の編集部。


はい


190Eはちっちゃい部品をイッコ変えて復活しました。


顛末を聞いてあわてて編集部に電話。


「いやっ!ホントーにすいませんっ!」


「いやー、参りましたよー、徹夜明けで上り坂押すの、キツかったっす。Aさん、ヒドいっす(笑)」


いつも愛読していた雑誌編集部の皆さんに平謝りのセキトバさん。

本屋さんでその雑誌を見る度に申し訳ない気持ちになりました。



さて、


BMWに635CSiという素晴らしいクルマがありました。


世界一美しいクーペ

とか

貴婦人

とか


世界中から称賛された高価なクルマです。


Aさんの顧客の635CSi、本格的なレストアをしようと計画をしました。


エンジンやオートマは既に完全整備済み、んじゃ外装と内装を完璧にして日本一の635CSiを造る話になった。


まず外装。


クルマをバラバラにして塗装を全剥離、丁寧に板金して再塗装。


ここはこの道何十年の凄腕職人が集まる工場。


一般の客は受け付けず、ロールスロイスやベントレーなどが多数入庫している。


何と塗装に要したのは90日。


3ヶ月…



次は内装修理。


天井やピラー(窓のところの柱ね)の張替え。

ここで計算が狂った。

普通、天井は布張りの板をパコっと嵌める構造。


ところが635CSiは天井もピラーも継ぎ目の無い一枚構造。


俗に言う吊り天井という造り。


何が問題か。


塗装が終わり、せっかく元に戻した窓ガラス…

また外さなければなりません。


外装は今時のコーティングみたいにピカピカではなく、あの時代特有のしっとりとした色艶が再現され、新車以上の存在感。


前と後ろのガラスが外され、屋根にはサンルーフの穴がポッカリ空いた状態。


天井は鉄板剥き出しでルームランプやサンルーフの配線がダラリと垂れ下がっている。


「これからさ、ミシンかけたり縫製しなきゃなんないからさ、あと数日かかるからさ、クルマ、一度持って帰ってよ。置き場所無いし。ホラ、窓無いのに雨降られたら大変だからさ。」



「えっ!このまま乗って帰るのでつか?オマワリさんに捕まらないでつか?寒くないでつか?息できまつか?」


BMWに乗り込み、覚悟を決めるAさん。


走り出すと風が凄い!(当たり前)色んなモノが眼に入り、30㌔出すのがやっと。


流麗なフォルムの美しいクーペ。

でも前後ガラスが無くて内部は鉄板剥き出し…


ところが…


交差点で止まっても気付く人はいなかったそうです。



クルマはガラスがあって当たり前という先入観…


涙目で髪の毛はオールバック、ゴーゴー通る風に耐えていると…


ドアミラーに写る2台の白バイ!(フロントガラスが無いためルームミラーもありません、ハイ)


やべぇ…

捕まっちまう…


ところがすぐ後ろにつけていた白バイ、ガラスが無い事に全く気付かず、右折していきました。


覚悟を決め、意味もなく息を止めていたAさん、ゆっくり深呼吸…


一難去ってまた一難。

数台前のクルマがウォッシャーを使った!


あの水がピュッと出てワイパーが2、3度動いてキレイにするヤツ。

ビックリした事に…


水が出るノズルが上を向いていたらしく、自分の屋根を乗り越えて

635CSi直撃!


Aさん直撃!


「て、てめぇっ!」


開いた口に枯れ葉が飛び込み、ペッペッペッ!


意気消沈…


あっという間の敗残兵…



その後、BMW 635CSiは新車以上の奇跡のコンディションを誇り、伝説のクルマとして都内のドコカで今日も走っております。


★☆★☆


Aさん、今日も分刻みに走り回っております。


おバカな話を書きましたが実をいうとヒジョーに真面目なヒト。


日本一良心的な中古屋さんです。


私の大切な友人です。

あ~、また野球に関係無いネタでした。


せめて…


写真は先日ミズノ本店で手に入れたグローブ素材のセカンドバッグです。

激務も後半戦突入。

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はい、日曜日。


今日も仕事のセキトバさん。


インフルエンザの患者さんにケホケホ囲まれるも、何故か伝染されない日々が続きます。


あと5日頑張ればこの地獄のロードも終わりです。


長いなぁ。



昨日の土曜日、13時から時間が空いたセキトバさん。


何と日帰り東京往復を敢行しました!


Vitzに飛び乗り、新幹線の駅まで雪道を飛ばし、ギリギリ「やまびこ」に間に合いました。


仙台で「はやて」に乗り換え、東京へ。


トラブル発生!


車輌故障の影響で40分立ち往生!


東京でアポを取っていた「Aさん」とメールで待ち合わせ場所の変更だなんだと大混乱。

「Aさん」


私の友人について少し書きましょうかね。


私、クルマが大好きです。


しかも、中古の安いヤツ。


私の「クルマ」に対する愛情は彼の力無くしては成り立ちません。

平たく言えば「日本一の中古屋さん」


凄いのは口コミだけで商売が成り立っていたトコです。


もちろん今はHPもありますが、以前はクルマに関しては「知る人ぞ知る」存在。


自動車評論家に「福野礼一郎」という方がおられます。


評論家として私が唯一信じている方です。


Aさんはそのブレイン的存在だったのですね。


あるクルマが欲しくてやっと彼の連絡先を知り、そこから彼との付き合いが始まりました。


あるクルマ…


彼が売ってくれたのは

1991年式メルセデス・ベンツ 190E


赤ワインのような深い赤色の外装に上品なベージュの内装。


ベンツはお金持ちのクルマという印象が強いですが私が買った値段は中古の軽自動車より更に安い値段です。


女性1オーナーのきちんと整備された逸品でした。


当時幼稚園生だったJr①と妻を乗せて貴重な時間を過ごしました。

古いクルマなので機械的トラブルもありましたが彼の対応は素晴らしいものでした。


自分で引き取りに現れ、納得いくまでトラブルシューティングを行い、きちんと治って戻ってくる…


しかも格安。


惚れましたねぇ。


クルマではなく、彼に。

赤い190Eは震災を機に彼に戻しましたが。



今回彼から買うのは医院のクルマ。


Vitzが26万㌔オーバーとなり、さすがに仙台往復が厳しくなってきました。


私がAさんに出した条件…



小さいボディのセダン、4駆、マニュアルミッション、家内も運転できるクルマ、2ケタ万円。


はい、


こんなクルマ、今はもうありません。


せいぜいスズキのジムニーといった位でしょうか?


でもジムニー、高速ではエンジンが回り過ぎて疲れる。横風にも弱い。


しかも中古は高い。



で、金曜日、


「見つけましたよ。ピッタリなのを。」


メールが来ました。


土曜日の午後、少しの時間を見て東京にすっ飛んでいくセキトバさんでした。


新幹線が遅れ、分刻みでスケジュールが入っているAさん。


ファクトリーに行く時間が無く、品川の駅前で待ち合わせしました。


品川駅のビルの階段を走り下りるセキトバさん。


ハザードを点けて待っていたのは…


全て私の要求を満たす小さな中古のフォルクスワーゲンでした。


10分程しかお互いの時間を合わせられませんでしたが…


気に入りました。


急ぎ整備の内容を確認し、こちらの希望を伝え、別れました。


走り去るクルマの後ろ姿にジンときました。


さて、セキトバさんも時間との戦い。


もう一つの目的。


御茶ノ水のスポーツ品店、ミズノ本店へ。


野球のグローブと同じ革で作ったセカンドバッグ。


あった、あった!


欲しかったんだ、これ。


グローブと同じいい匂い。

7000円払ってお釣りを貰い、東京駅へ。


崎陽軒のシウマイ弁当を買い、最終の新幹線に乗りました。


岩手の仕事場到着は午前1時過ぎ。


明けて日曜日は当番医…


インフルの判定キットだけで40キット近く使い、風邪やオタフクの子供やらで気がつくと夕方。


でもAさんのおかげで疲れは全くありません。


明日は月曜、いつもはゲンナリと迎える週始め。


今週は元気に迎えられそう。


頑張ります!


Aさんの笑っちゃうエピソード、次回に紹介します。

山崎武司


元カープ、達川光男さんがブログで山崎武司選手の事に触れていました。


以下、達川さんのブログを参考に私の意見を。


時は遡り、89年10月15日。

盗塁王争い真っ最中。


カードはカープ対ドラゴンズ。


カープ残り3試合。


カープの正田耕三はスワローズルーキーの苫篠に盗塁数4差をつけられての2位。


残り試合を考えると苫篠が断然優位。


この試合、ドラゴンズでキャッチャーマスクを被っていたのが


山崎武司。


そう、愛工大名電から87年ドラ2でドラゴンズ入団の山崎選手はキャッチャーでした。


1回、エラーで出た正田選手、盗塁成功。

苫篠選手と3差…


2回、正田選手、タイムリーヒットで出塁、2盗成功 更に3盗成功。

この時点で苫篠選手と1差。


5回はヒットで出塁、すかさず2盗を決め、苫篠と並ぶ。

更に3盗…


遂に盗塁数トップに踊り出る。

その後も盗塁を決め、リーグ新記録となる1試合6盗塁。


6つの内、山崎武司捕手が許した盗塁は5つ。


控えの捕手として出場のチャンスを生かすどころか惨敗の結果となりました。


ここから


山崎武司選手の巻き返しが始まる訳です。


捕手としてではなくバットマンとして…


過酷なまでにバットを振り続け、


「オレまで回せ、そうすれば勝てる!」


バッターボックスの2番3番打者に檄を飛ばし、チームを引っ張る存在となりました。


楽天に来てからの活躍もご存知の通り。


不運は星野仙一監督の就任。


詳しくは述べませんが星野仙一、自分より目立つ存在が許せなかった。


達川ブログでも述べられていますが山崎武司選手、昨年より身体が締まり、44歳とは思えない若さだという…


今更ですが、惜しい事をしました。


この一件で星野監督への考え方が変わってしまった私です。


1試合5盗塁を許し、批判の矢面に立った山崎武司選手。


潰れずにバットマンとして復活したその姿…

今の楽天に足りないモノです。


あのCSに出場した年。

相手は忘れましたが ここ一番の試合…


ネクストバッターズサークルに向かう中村真人選手を呼び寄せ、一言二言…


今にも殴りかかりそうな激しい顔で…


「てめぇ、オレまで回さなかったら殺すぞ」


もちろん会話まではわかりませんでしたが


それ位の事は言ったと確信します。


あまりの迫力に後ずさりする中村真人。


「殺される…」


そう思った事でしょう。


必死の中村真人、ヒットで繋ぐ。


山崎武司選手、鮮やかにタイムリー。


勝ちました。


チームリーダー不在のシーズンを迎え


松井稼頭央選手のCマーク。


彼に期待しましょう。

今までの経緯を考えると


飛躍するためには彼のリーダーシップが不可欠。


本当は松井稼頭央選手、自由に泳がせて美味しいトコを持ってってもらう。


それがベストなんですけどね。



セキトバさん、何となく去年ほどの応援熱が無く


未だファンクラブの継続もせず


今年はどうしようかな


悩んでおります。


それほど

私の中では山崎武司の存在が大きかった。