Drawing Man -14ページ目

Drawing Man

気ままに書いた小説をあげています。

Drawing Man~13、彼の真意~






「どうして、春都。どうして、依世を受け止めないの?」



「・・・俺が消えないように。
アイツを認めたら、俺の居場所が、無くなるから」

「そんな、」


「実際、サト以外は誰も、アイツが出てきても気がつかなかった。
じゃあ、俺じゃ無くても、アイツでもいいんだと、思った。
俺が、消えても、おかしくないんだって・・・そう思った。」

「栗居さんが好きになったのは、『春都』なのに?」


だって、彼女は話してくれた。

委員会で好きになったけど、話しているうちにどんどん好きになっていったって。

それは確かに春都で、依世じゃないのに。

彼女が好きになったのは、春都であって、依世じゃないのに。



「杏も、一番近くにいたのに、・・・気づいてはくれなか――――」


私は、気がついたら、彼の頬をたたいていた。



「栗居さんは、春都の何?
春都の好きって何?恋愛って何?
そんな、気持ちで、そんな理由で・・・栗居さんと付き合ってたの?」


「・・・」


私は泣いてた。胸が、苦しい。


だって気づいてしまったから。

春都が求めていたもの。



・・・ソレは、私と同じだ。




―――そーゆーやつって、
自分の周りに絶対的な存在を置きたがるんだよな。





依世が言った言葉が、蘇る。

あの時、依世は、春都のことを言っていたんだ。
だから、一度も私のほうを見なかった。



「ねぇ、春都。依世を受け止めてよ。
依世は、絶対春都を否定したりなんてしない。のっとろうとしたりなんてしない。
依世は春都の中にいるけど、春都じゃないもの」




彼はかれだ。

私はわたしで


あなたはあなただ。





だから





そんな理由で、人のこころを、・・・『絵』を踏みにじるのはやめて、春都





                        12、障りのある、害   DMTOP   14、優しいキス



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