初めて見た!珍しいコーヒーカップ&ソーサー | アンティークのある暮らしーDrawer

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コッツウォルズのはずれの小さな村にあるアンティーク店より、英国の歴史あるアンティークと、小さな村の生活のおはなしをお届けします。

イギリス・コッツウォルズより、こんにちは〜🎵🎵🎵

お元気ですか?

7月に入っても、変わらず涼しいコッツウォルズです。(・・・コッツウォルズというか、イギリス全土)今年は、夏服を着ないまま夏が終わってしまうかもしれない、と思い始めてます😢 毎日、一応、夏服ではないけれど、薄手の長袖のお洋服を着てみるのだけれど、それだけでは寒すぎて、結局同じ薄手のセーターやカーディガンを上に来ている状態・・・。

夏らしくない夏は、やっぱりちょっと寂しいですね。日本は暑すぎるので、贅沢な悩みのように聞こえるかもしれないけれど、日本の夏の空気には、たくさんの思い出や想いが詰まっていて、それを毎年思い出せるのは、夏の季節だな〜と思うのです。

しばらく夏には日本に帰っていないのだけれど、夏の空気を感じに、来年は帰ってみようかな。(・・・数日でバテそうな気がしますが・・・)

 

最近、YouTubeのショート動画を始めました。

https://www.youtube.com/@Drawerantique/shorts

1分間の短い動画で、アンティークのカップのことをお話ししております。ぜひご覧になってみてくださいね〜♡

 

初めて見た!珍しいコーヒーカップ&ソーサー

写真の後ろに見えるソーサー、不思議な形をしているでしょう。カップを置くところの窪みがあって、スポッとその中にカップが嵌め込まれるようになります。

こんな感じ。

ソーサーは、なんだか、灰皿?みたい。逆さまにすると帽子みたい!

こちらは、ロイヤルウースターのコーヒーカップ&ソーサーになります。

1877年に作られたものです。ロイヤルウースターの品には、刻印がつけられているものが多く、その刻印には、作られた年が分かるシステムがあり、きっちりと作られた年代が分かるのです。

こちらはこのシステムがつけられるようになってそれほど経っていないもの。丸いマークの下に”M”とついているのが、

1877年という印になります。

実は、このような形のカップは、1770年代にセーブルが作ったものが存在します。

続いて、マイセンやヴィエナ(ウィーン)でも同じ形のものを作っていたそうです。

イギリスの陶磁器の歴史は、大陸に比べて少し遅く始まっていて、イギリスの陶磁器メーカーは、フランスの職人を雇って、

技術を真似したりした歴史があり、とても興味深いです。

このロイヤルウースターのカップが作られた1877年というと、1860年代に二回目のロンドン万博が開かれていて、日本も出展をしています。その影響も受けて、オリエンタリズムという、日本や中国の様式をデザインに取り入れている品がたくさん作られました。

こちらのカップも、絵柄は写実的なゼラニウムの葉が描かれていて、オリエンタルな雰囲気がするお品です。

ハンドルも、竹をモチーフにしています。

 

今までたくさんのカップを見てきていますが、初めて出会ったカップ。

さまざまな歴史が紐解かれて、やはり、アンティークは楽しいです♡♡♡

 

こちらのカップは、ウェブサイトに掲載されております。

『ロイヤルウースター・1877年 とても珍しいセーブルスタイルの手描きのコーヒーカップ&ソーサー 訳あり』