深みのある役者になる方法 | 演技力Up

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俳優女優声優向

並木です。


今日は
深みのある役者になる方法について。


二人の役者が
同じ役をやるとします。

同じセリフ、同じ人間関係、同じストーリーだとしても
演じる役者によって全然違うものになったりすることは
あなたもよくご存じだと思います。


解釈の違いだったりとか
役者本人の人生経験の違いだったりというものが関係していきます。


特に人生経験が豊富な上手な役者さんが演技をすると
全然ちがいますよね。

〇〇が演じるハムレット
とか
■■が演じるリア王
みたいな感じで時々みかけますよね。


舞台でも映像でも、なんでもそうですが、
演技をする時、その人のそれまでの生き様とか考え方の積み重ねというものが
素直に出てきてしまうものなのです。


本番の時だけ頑張っていても、
自分の人生経験からにじみでるものを取り繕うことはできません。

自分の人生の歩み方からにじみ出るものに嘘をつくことはできないのです。


ですので、多くの人がアドバイスするように
本当は演技の練習だけをやっていてはダメなのです。


たくさんの人生経験を積むこと、挑戦すること、

感情を動かされるものにたくさん巡り合うこと

想像の外側の出来事を体験すること

旅をして、普段では味わえない体験や景色を見る事

たくさんの小説や物語に触れて、いろいろな人生に触れる事、

一流と呼ばれる人達の舞台や、演技、作品に触れて一流を味わうこと

自ら困難な事、難しいと思っていることに立ち向かい、克服しようと積み重ねる事

素直であること。いじけないこと。



実はそういったものの積み重ねてきたものが

役を演じた時ににじみ出てくるものなのです。



だから逆にどんなにかっこいい役がまわってきたとしても

普段の生活が

他人の粗探しばかりをしている

他人に与えるよりも、奪うことの方が多い

自己中心的な生活習慣

自分は新しいことに挑戦しないで、不平や愚痴ばかり言っている

自分の軸を持たずに他人の「意見」ばかりに振り回されて生きている

というような人がやったら、そういったものがにじみ出てくるわけです。


これは実際に演技を何度も経験している人だったらわかると思います。




何が言いたいのかというと、

演技メソッドや芝居の稽古、演技レッスンはもちろん大切です。


でも、それだけに偏った生活、考えにならないことが大事です。



いろいろなものに好奇心を持つこと

いろいろなものに実際に触れる事、観る事

難しいと思っていることにあえて挑戦してみること

旅をすること

小説や映画などを通してたくさんのストーリーや役の人生に触れる事

「できない理由」ばかりを並べるのではなく「できる為にはどうするか」のクリエイティブ思考を持つこと



そういったものは一見演技と関係ないように見えても

実はものすごく関係してくるのです。



なぜかというと、あなたの人生経験は

すべてあなたの役をするための「素材」になるから。



だから昔から「芸の肥やしを増やせ」と言われたりしますよね。


その肥やしは演技だけにとどまらず

あなたの人生全般において大きな影響を与えてくれます。



是非いろいろなものを見ましょう

いろいろな場所に行きましょう

いろいろな人と接しましょう

そして今まで難しいと思ってやらなかったことに挑戦してみましょう。



あなたの人生が豊かになることは

そのまま深い役者に繋がっていきます。