役者という仕事の中でも、
声優という職種は、
とても多くの技術を要する仕事ですよね
子供から大人まで楽しませるために、
ハッキリクッキリした表現を求まられますし、
滑舌や発声も、アナウンサー以上のものが必要となります。
ドラマの仕事をしていると、
〈叫び声〉や〈かすれ声〉や〈囁き声〉などの表現が必要になってきますからね〜。
(ディズニー作品ならば、歌唱力もいりますよね)
そして、
最も大事な技術が、
声にキャラクターの表情を込めることでしょうね。
ジブリ作品を思い出しても、
セリフの語り口とキャラクターが見事にマッチングしていますよね
節回しや調子など、
どのキャラクターも独特でありながら見事にハマっています。
つまりは、
声に役作りがあるいうことですね
私もドラマCDの制作において、
大御所声優さん、大ベテランの声優さんのある技術で、
とても驚かされるものがあります。
それが・・・・
〈息のアドリブ〉
というものです
これは、
何の為に必要かというと、
声優演技とセリフとアニメーション
を馴染ませるために必要なのだと私は思っています
シナリオのセリフ文字だけを使って演技をすると、
どうしてもリアリティーに欠けた表現になり、
抽象的なアニメ(絵)にも違和感が生じてしまうのです・・・。
ですから、
プロの声優さんは、
シナリオのセリフを演技する際に、
キャラクターに合った息遣いを、
ところどころに入れ込んで、
表現にリアリティーや滑らかさを加えているのですね
これは、
有ると無いのとでは、
表現として雲泥の差が生まれるものなのです〜
実際に、
この〈息のアドリブ〉によって、
私のドラマCDの編集もとてもスムーズに進んで行きました。
会話セリフにおける掛け合いの「間」も、
このアドリブ効果で、
とてもリアリティーのある会話へと成立させることが出来ています。
(ありがたいですねぇ~)
これは私の意見ですが・・・・
大御所声優さん達は、
制作側の編集作業が円滑に進むように、
息のアドリブを使っているとさえ感じていますね〜
(ここが凄いのですッ)
セリフの語り終わりなどに、
さりげなく息のアドリブを仕込むことにによって、
キャラクターの心情を表現していることがよくあります。
そして、相手役の方が、その繊細な表現を汲み取って表現を引き継ぐことによって、
会話の根底に流れる心理的なやりとりを見事にドラマ化していくのです〜〜
これが、
生々しい会話演技を生み出していると思うのです
素晴らしく質の高い表現ですよね。
これからの時代を担う声優さんには、
是非、大御所声優さんの演技を研究していただいて、
絶妙な息のアドリブを使いこなせるようになって欲しいですね〜。
私も、
身近な新人声優さんと、
この価値ある技術を共有していきたと思います〜
美しい日本語演技を残すためにも、
真面目に学び続けたいですね〜〜。
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オーディオキネマ代表
山中勇人(脚本・演出)
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