私は、
オーディションについては、
それほど経験があるわけではありません。
ですから、
弊社の審査方法は、ちょっと独特な雰囲気があるかもしれませんねぇ〜
セリフの分析について、質問を投げかけることも多いですし、
シーンの中の流れ(構成)を説明して、エンターテイメント要素の理解を促すこともあります。
これらは、
時にはパワフルな〈演出〉になりかねない危険性もありますが、
オーディションという場では、
多少強引に探りを入れなければ知り得ないこともあるのです。
それが、
各声優さんの理解力と調和力なのです
ドラマづくりの現場では、
制作側は、狙った表現を獲得するために、
出演者へあれこれと言葉でアプローチをかけます。
我々を繋ぐものは、常に言葉なのです。
(これしかないのです!)
ですから、
シナリオにある一文字や、
言葉にもならない「・・・」にまでも、
繊細で敏感な理解を見せてくれる方を探す必要があるのです。
限られた時間制限の中でそれを知るには、
そんな強引な手段も取らねばならないんですよねぇ・・・。
本日の参加者の中には、
そんな審査方法に面白さを見出す方もいらっしゃったようですが、
中には、ギョッとされた方のいたでしょうね〜〜。
しかし、
長いオーディション原稿を読んでいただいたりもしますので、
その上で行う演技表現では、
質の高い表現を求めても良いと思っているんです
こちらから、
二度三度と演出を入れさせていただき、演技を繰り返していただくのも、そんな狙いのためとご了承くださいませ〜。
私としては、
この段階で十分に声優さんの基礎力を見せていただけるので、
後のドラマ制作の現場では、
安心して、プロの声優さんと共演していただけると思っております。
オーディションを通過した方にも、
時には、大ベテラン声優さんと五分に渡り合っていただきますし、
そこでは、見事な調和を生み出していただきたいですからね〜
言葉で書くと無理難題のように感じますが、
これこそが、お客さんの喜ぶ演技だと思っております。
そして、最後に・・・
本日実施したオーディションにて、
あるお二人の演技で、繰り返しの演出の末に、
とてもドラマになった演技が生まれましたね
それを聴いた瞬間、
二人のキャラクターの間に、詩情が沸き立ったのを感じました。
「おお、ドラマになってるぞぉ〜〜」と心で叫びながら舞い上がってしまいました
これは、私にとって最も喜ばしい瞬間です
キャラクターが生きた証のようなものですね。
ありがとうございました。
つまりは、
強引な手段も、
悪くないということです〜
【6月中旬開催 3ヶ月間 声優ワークショップ】
(全12回)
このWSは、大御所声優のシナリオ読解力について、徹底的に解説する「声優参考書」のようなトレーニングです。
シナリオ一冊と、そのドラマCDが教材。大御所声優たちのシナリオ分析の全貌について徹底解説します。この基礎力が演技表現を一変させてくれます。
土曜クラス、日曜クラスの2クラスを実施。
レッスン内容や目的は
http://dramacd.moo.jp/prolevel.pdf
【オーディオキネマ制作のドラマCD】
『研ぎ師伊之助深川噺』(上下巻)
ネットショップBASE購入
|
オーディオキネマ代表
山中勇人(脚本・演出)
◆◆◆twitter◆◆◆
◆◆◆facebook◆◆◆