キャスティングへのお声掛け | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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新作オーディオドラマの準備を進めていますと、

 

出会う方から、

 

「一緒に仕事をしようよ〜」

 

「何か役を頂戴よ〜」

 

「小さな役でもいいから、出演させてよ〜」

 

といった言葉をかけて頂きますニコニコ

 

これは、本当に有り難いことですよねグッ

 

 

 

 

作品を発表した後でもそんなことを言って頂けるのは、

 

作品づくりを続ける上では、

 

とても心強い励みになります〜。

 

「あの制作事務所の作品は、質が低いからダメだ」

 

なんて評価をされてしまっては、

 

社名を変えて、出直すしかないですからねぇ〜爆  笑

 

とりあえず、

 

声優さんに興味を持って頂ける範囲には、

 

しがみ付けているということですねぇ〜〜。

 

(ギリギリと言ったところでしょうが・・・アセアセ

 

 

 

 

しかし、

 

そんな有り難い言葉をかけて頂いても、

 

なかなか良い返事ができないのが事実なんですよね・・・。

 

と言いますのも、

 

キャスティングを行う時には、

 

(私の場合は)作品の質を決めてから行うことにしているからです。

 

 

 

 

例えば・・・

 

メインキャストにて、

 

一流の声優さんに出張って頂くと、

 

どうしても彼らと共演するキャラクターは、

 

そのセリフの大小に関わらず、

 

演技の上手な方を配置せざるを得ないですよね。

 

これは、

 

作品の質を守るためでもあり、

 

ドラマ作りの大先輩であるプロ声優さんへの礼儀のようなものでもあるのです。

 

確かに、

 

全てのキャラクターが、

 

この通りに都合よくキャスティングできる訳ではないのですが、

 

それでも、

 

再度お仕事をさせて頂くかもしれないプロ声優さんに、

 

不快な思いをさせることは避けたいので、

 

できる限りの検討努力は行う必要があるんですね。

 

 

 

ですから、

 

私は、よくこのように返答するのです。

 

「すいません・・・。

 

そう言って頂けるのは有り難いのですが、

 

本当のところ、私には、

 

誰かを作品にねじ込むチカラは無いんです・・・」

 

変な話かもしれませんが、

 

これが事実なんですよねぇ〜チュー

 

誰かを、

 

私の気分一つで、

 

ドラマのキャストに配役してしまうと、

 

間違いなく、そこからシーンは崩壊することになります。

 

(これは、苦い苦い経験済みのことなんですショボーン

 

 

 

 

どんに小さな人物でも、

 

そのシーンに配置されている限り、

 

全体とのバランスというものが発生します。

 

それは、

 

そのシーンにいるキャラクター達との声質のバランス。

 

演技表現のタイプのバランス。

 

演技の質のバランス。

 

節回しのバランス。

 

キャラクターの特性とその声優とのバランス。

 

こんなことを一所懸命に検討して、想像して、

 

ある一定の時代劇のリアリティーを生み出すことが求められるのです。

 

(あくまで私の希望ですが・・・口笛

 

 

 

 

そして、

 

理想としては、

 

全てのシーンを眺めた時に、

 

演技表現の質が一定に保たれているべきなのです!

 

ここにバラツキがあると、

 

作品を聴いていても、

 

物語に集中することが出来なくなってしまいます。

 

編集や効果音入れ、音楽入れなどの作業でも、

 

この辺りのバラツキは修正が可能ですが、

 

本当のところは、キャスティングで決まってしまう質でもあるんですよねぇ〜。

 

 

 

 

堅っ苦しいことを、

 

長々と書きましたが、ご理解頂けましたでしょうかねニヤリ

 

そんなことを良く考えて、

 

時には、全くの演技の素人をキャスティングすることだってあるのです。

 

『研ぎ師伊之助深川噺』では、

 

乞食の爺さんや、

 

深川の船頭さんなどは、

 

インパクトもあり、大御所声優さんとの共演ながら、

 

70歳を超えた素人の方にお願いしたりしています。

 

こういう方にお願いするからこそ、

 

生々しいリアリティーが出ることもあるんですよねぇ〜グッ

 

 

 

 

お声掛けを頂いても、

 

スッキリとお返事ができなくてすいませんですよねチュー

 

こんな事情を知って頂けたらと思いますぅ〜。

 

こんなややこしさも、

 

キャスティングの面白さでもあるんですけれどね〜〜〜キラキラ

 

 

 

 

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オーディオキネマ代表 

山中勇人(脚本・演出)

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