ゾンビ映画の真実とは | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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今月16日に、

 

アメリカの映画監督、ジョージ・A・ロメロさんが亡くなられていたんだそうです・・・ショボーン

 

私は、

 

つい昨日まで、

 

こんな大事なニュースを知らずに過ごしていたんですねぇ〜。

 

ちょっと複雑な気持ちになりますねぇチュー

 

 

 

ロメロ監督といえば、

 

ゾンビ映画の父なんて言われているこのジャンルの先駆者です。

 

1968年に超低予算にて『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』

という作品を制作され、

 

それが今に至るゾンビブームとなっているんです。

 

 

そう考えると、

 

本当に偉大な一作を完成されたんですねぇ〜!

 

 

 

 

この1968年といえば、

 

他に、『ローズマリーの赤ちゃん』(ポランスキー監督)の公開もあり、

 

ホラージャンルが本格的に産声をあげた年だった気がします〜。

 

 

 

SFの分野でも同様で、

 

『2001年宇宙の旅』(キューブリック監督)、『猿の惑星』(フランクリン・J・シャフナー監督)などか公開となり、

 

世界的なSFブームが巻き起こるんです〜爆  笑

 

いつも思うのですが、

 

この68年をアメリカで過ごした方々は、

 

エキサイティングでクレイジーな日々を送ったんではないでしょうかね〜。

 

映像においても、トーリーにおいても、

 

これまでとは全く違う、

 

新鮮で斬新で革新的な作品が次々と公開されたんですからねぇ。

 

まさに歴史的映画年です!

 

羨ましい限りですねぇ照れ

 

 

 

 

さて、話をロメロ監督に戻さなくては・・・アセアセ

 

この監督と出会いは、私が19歳の時になります。

 

もともとは、

 

『ナイト・オブ・リブングデッド』(68年)のリメイク作品である、

 

『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世紀』(90年 トム・サヴィーニ監督)という映画を観たことが始まりです。

 

 

ホラーなんてC級のその下くらいだろう〜〜ニヤリ

 

なんてナメた気持ちで観始めたのですが、

 

その深みのある作りに、

 

すっかり魅了されてしまったんですねアセアセ

 

そして、その後、

 

元となったロメロ版の『ナイト・オブ〜』を手に入れるために、

 

地元のレンタルショップをしらみつぶしに捜し歩くことになったのです〜爆  笑

 

あの時は、苦労したなぁ〜。

 

そして、次々とゾンビ映画を観ていくことになるのです〜。

 

 

 

 

ゾンビ映画は、

 

毛嫌いする方も多のですが、

 

私は、

 

身近な役者を目指す若者には、

 

鑑賞することを薦めていますグッ

 

それは、

 

名作ゾンビ映画と呼ばれるものには、

 

ちゃんと描くべきテーマが収まっているからなんです!

 

「なぜに、肉を喰らうことのみを目的とした死体が、うじゃうじゃと登場するのか・・・

 

それの答えを、

 

しっかりと確認することができる映画になっているからなのです。

 

これは、滅多にない映画体験です。

 

 

 

 

この頃のアクションにしても、サスペンスにしても、

 

なぜ、その要素が物語に必要なのか・・・。

 

なぜ、そうバタバタと人が死ぬ必要があるのか・・・・。

 

なぜに、あの様な悪役が必要なのか・・・・。

 

そういったことは気にしないで作られているものです。

 

ただ、面白そうだからそうするんですよねタラータラー

 

派手さや刺激を求めただけのポップコーンムービーという訳です口笛

 

ここが、大きな違いなのです!!

 

 

 

 

 

ゾンビが練り歩く世界では、

 

普段通りの秩序などは崩壊してしまいます。

 

(時には、無政府状態となった世界が登場します。)

 

そして、

 

死と恐怖に包まれた人間たちが描かれるのです!

 

ゾンビとは、

 

その状態を作り出すための素材なのですね。

 

あくまでも、描かれるのは人間なのです。

 

私の大好きな、

 

むき出しの人間がドラマとなるのです!

 

では、ゾンビとは、

 

一体、何の象徴なんでしょうかね〜??

 

 

 

 

ジブリの宮崎駿監督は、

 

『千と千尋の神隠し』の中で、

 

現代人の象徴としてカオナシを創造されました。

 

欲望をむき出しにする姿。

 

欲望のために暴力へ訴える行動。

 

他人の口を借りないと話もできない者。

 

顔を持たない者。

 

これが宮崎監督の見つめる現代の若者なんです。

 

 

 

 

ロメロ監督にとっては、

 

社会そのものがゾンビ化して見えたのかもしれませんね。

 

あの68年当時、

 

これからの社会の行く末が、ロメロ監督には見えていたのかもしれませんね・・・。

 

荒唐無稽なホラー映画ですが、

 

そこに根ざしているリアリティーには、

 

圧倒されるものがありますよ照れ

 

 

 

 

映画と時代を考える時、

 

このロメロゾンビ映画は、

 

なかなか面白い題材かもしれませんね〜グッ

 

 

 

 

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山中(脚本・演出)

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