ブレイクスルー | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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現在実施中の3ヶ月ワークショップも、

そろそろ、2ヶ月が過ぎようとしています。



今回の参加者は、

声優事務所スタジオシャーマニカから集まった養成所生が中心になっています。
(外部の方は、一名のみですね。)

今回、とても面白いのは、

その参加者の年齢の広がりではないでしょうかね。

様々な年代の方が集まったことで、

皆さんの発言にも、

バラエティーが生まれたことは非常に良い点だったと思います

これが一番の原因と言う訳ではないでしょうが、

驚くことに、

この2ヶ月間で(8回のレッスンで)、


すでにプロとしてシナリオを読み込むと言うことが、

どういうことなのかを掴みかけている方が、

なんとっ

数名いるんですよね



これは、

理解し始めている方も言っていることですが、

シナリオを読み込むと言うことは、

セリフやト書きの持つ真の意味に近づく行為であり、

とても感覚的なことでもあります。

始めのうちは、

なぜ、自分でもセリフやシーンの真実を掴むことができたのか、

その思考順序が後から考えても思い出せないくらいなのです

よく、

「なぜ、そのように正解を導き出せたのか」

と私は当人に聞くのですが、

大抵は皆さん、

「さ、さあ〜〜〜

と頭をひねっていますね。

このスキルが定着するかが、

プロとしての第一歩となっていくんですよね。




今回の3ヶ月ワークショップでは、

周囲の参加者にも脅威を感じさせるような、

明らかに読み込みスキルが身につき始めている方が現れたりして、

とても刺激的なレッスンとなっています

このくらいの過激さがないと、

トレーニングと呼べないと思っているので、

私としては、とても楽しい時間を過ごせていますね

(参加されている方々には、ちょっとタフな時間でしょうが。。。)




プロの声優さんのマイク前の演技とは、

見ていてとてもドラマティックですよね

顔の表情も豊かで、

実は、その体も、

マイクノイズが発生しない程度で、

とても繊細に動いているものです。

キャラクターの心情を声に込めるためには何でもやるぜ

と言うギリギリで戦う姿勢があります

しかし、

アマチュアや新人声優さんのものは、

それと比べると、

あまりに淡白過ぎる物足りなさを感じてしまいます

殆どが、

無表情の直立不動で演技をされていたりします。

この差は演技に(声に)そのまま出てくるものと思います。

これは、間違ったアプローチですよね



こういったことは、

ワークショップでの受講姿勢と全く同じことが言えるのです。

まるで、

ノートの新しいページを開け・・・

ペンを持って・・・

さあメモを取ろう・・・

と言う表情の方が多いのは大問題だと私は思っています。

これは、

演技表現を目指す方たちではなく、

予備校生の姿勢ですよね。

何か感動的なものを作り出そうとしている人間とは、

そんな目つきや顔つきであってはならないのです




私の担当するワークショップでは、

ここへきて、

そういった間違った姿勢や表情から自然と抜け出し、

クリエイティブな時間を過ごしているエネルギーに満ちた表情へ変わってきた方が現れてきていたのです。

すると、

それと同時に、

シナリオの読み込みが真実へ向かっている発言がみるみる増えてきたのです

例えば、声に張りが出てきた・・・なんてこともその影響だと思います

プロの声優っぽくなっていると、

周囲にもそれと明確にわかる変化が現れるものなんですよね。




本当に、

これは刺激的なことですよねぇ〜

残り4回のレッスンが、

とても楽しみですよね



オーディオキネマ
代表  山中(脚本・演出)

◆◆◆Workshop◆◆
再来月の3月に、
1ヶ月間ワークショップを開催決定

テーマは、
「プロの声優としてナリオを読むとは

です。
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