広がり・・・。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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私がよく映画をレンタルするのは、

TSUTAYA鷺沼店というところです。

その店先には、

10台ほどのガチャガチャが置かれているんです

先日、

信号待ちの合間に、

ふと立ち止まってその商品のラインナップを見てみたのです。

「昔は、こんなものが欲しくて仕方なかったなぁ~

なんて懐かしい気持ちになっていましたぁ~。



そして、

その中に、

『カプセルレール きかんしゃトーマス』

というのがあったんです

子供の頃に、

絵本やテレビ番組(人形劇)でよく親しんだトーマスが思い出されました~。

そして、ついつい・・・

一つ買ってしまいました

出てきたのは、

黒い機関車のドナルドでした

炭水車もついて中々の出来栄えです



自宅に帰って、

それを見つめている内に、

ちょっと困ったことが起こりました・・・。

昔の絵本の世界を思い出したのか、

「何だかドナルド一人では寂しそうだなぁ~」

という気持ちになってきたんです

しかし、これはただ単に、

私自身の願望ですよね

でも、

分かっちゃいるけど止められない・・・です。

仲間が欲しかったり、レールを揃えてみたくなったりと、

久しぶりにソワソワとしてた気分になってきたのです



こりゃ、辛抱してられないと思い立って、

また、あのガチャガチャの前まで戻ってしまいました~。

こんなことに夢中になるのは、

ホント久しぶりですねぇ~。

その日から、

数回購入を繰り返して、

トーマス、クララベル、レールなどを収集したんです。

それらを並べてみて、

改めてこのシリーズの魅力を再確認しましたね



このきかんしゃトーマスという物語は、

もともと、

『汽車のえほん』(イギリス)

という絵本が始まりです。

創刊されたのは1945年のことです。

オードリーさんという牧師さんが、

息子のために語った創作話が原案となっています。

確か、彼の奥さんが、

その作り話を絵本にすることを薦めたんじゃなかったかな~。

私はそんな風に記憶していますねぇ。

実に、いい誕生秘話ですよね



それから数年が経ち、

シリーズ化した絵本も人気を博したことから、

人形劇としてテレビ番組が制作され、

トーマスと仲間たちは世界的なアイコンとなっていったのです。



私が思うに、

この作品のヒットの要因は、

作者のオードリーさんが子供の頃からの鉄道ファンということです

全てのキャラクターは、

実在する鉄道デザイン(機能)を忠実に再現されているんですよね。

これが素晴らしい点だと思います。

ユニークな設定の世界観ですが、

物語には不思議とリアリティーが宿っているんですよね。

これが成立しているところが、

この作品の魅力ですよねぇ~



ちょっと話が逸れますが・・・・・

ある物語では、

日本製のD51機関車も登場するんですよ。

ヒロという名前で、

2010年には彼をゲスト主役に映画化もされています

その声は、

玄田哲章さんが担当していますよ。

これが中々の名作なんですよねぇ~。

(私は数日前に見て、ちょっと感動してしまいまいたぁ~

玄田さんのD51は映画でした観られませんので、

興味のある方は御覧ください~




改めて目の前のガチャガチャ模型を見て、

その長い長い歴史と、

作品のその後の繁栄を思うと、

不思議な気持ちになってしまいますねぇ。

とあるイギリスの牧師さんの創作話が、

これほどの広がりをもって、

世界中の子供達へ届いているんですからね。

(一部の大人も含めて~

これは、

とんでもないことですよね




他にも、

フランスの『バーバパパ』や、アメリカの『おさるのジョージ』などの

幾つもの絵本が日本で紹介されています。

それらも、アニメ番組、商品と広がりを見せています。

まさにトーマスと同じです。

でも、この『きかんしゃトーマス』ほどの輝きはないように思いますねぇ~。

ガチャガチャというチープな商品にまで、

これほどの魅力が詰まっているんですから、

恐れいったという感じです~

(ちなみに、ジョージのガチャガチャも買いましたぁ~。これが可愛いぃんだぁ。)




作品の広がりには、夢や希望がある。

そんなことを、

このガチャガチャが教えてくれましたね。

自分も時代劇のシナリオを書く仕事を始めたからには、

今の物語を少しずつ広げて、

そこに、この物語にしかない魅力を詰め込んでいきたいと思いましたね。

同時に、

リアリティーを損なわないために、

しっかりと時代考証も勉強しなければならないと感じました

広がりの可能性がある作品ならば、

お客さんもいつかはキャラクターのファンになってくれるかも知れませんね。

そうなったら、ホント、素晴らしいことですよねぇ



オーディオキネマ
代表  山中(脚本・演出)

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1ヶ月間ワークショップを企画中です!

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「プロの声優としてナリオを読むとは

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